楽天証券、マレーシアでのネット専業リテール証券事業開始のための合弁会社設立


楽天証券は、 マレーシア証券取引所(Bursa Malaysia)に上場するK & N Kenanga Holdings Berhadの連結子会社であるKenanga Investment Bank Berhadと、 マレーシア初のネット専業リテール証券事業の開始に向けた合弁会社を設立する。 4月8日に合弁契約書に調印を済ませた。

楽天証券によると、マレーシア国内の株式市場は、 その経済成長に伴い、 年々売買高が増加しており、 今後の更なる成長が期待される市場。 楽天証券でも日本の個人投資家向けに2011年よりマレーシア株式のリアルタイム取引サービスを提供している。 Kenangaグループは、 マレーシア株式市場において、 総合証券会社としては第3位、 個人向けでは第1位のシェアを占めており、 優良な顧客基盤を有している。

マレーシア国内では証券会社に所属する営業員による対面取引が主流で、 これまでネット専業のリテール証券会社は存在しなかった。 日本において長年培ってきたネット証券としての経験やノウハウを有する楽天証券と、 Kenangaグループが協力し、 マレーシアの個人投資家に株式取引の手続きすべてをインターネット上で完結できる投資体験を提供することで、 新たな顧客層を獲得していくことを目指す。 合弁会社は50:50の出資割合とし、 今後、 現地での金融当局によるライセンス認可を前提に、 2017年春のサービス開始に向けて準備を進める。楽天証券において、 マレーシアでの合弁会社の設立は、 2015年の香港におけるFX事業開始に続く海外進出となる。

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