MSCI、2040年より前に温室効果ガス実質ゼロとすることを誓約


世界の投資コミュニティーに重要な投資判断支援ツールとサービスを提供するMSCIは2021年4月22日、2040年より前に温室効果ガス実質ゼロとする誓約を発表した。

同社のグローバル全拠点においてこの目標を達成するために以下に優先的に取り組む:

温室効果ガス排出量の削減:消費電力、出張や従業員の通勤等、最も重要かつ管理可能な排出量に着目し二酸化炭素削減のイニシアチブを加速させる。また、同社オフィスにおけるグリーン証書認定の建物の採用、従業員に対する柔軟な職場環境の整備促進、バーチャル会議と低炭素オプションの出張奨励等に取り組む。

サプライヤーとの取組み:サプライチェーンにおける排出量削減に取り組み、共有された温室効果ガス実質ゼロ目標を達成するため、主要なサプライヤーとのエンゲージメントに優先的に取り組む。

MSCIは以前、2035年までにスコープ1とスコープ2の排出量を50%削減し、スコープ3の排出量を20%削減することを公約していた。2040年より前に温室効果ガス実質ゼロに移行することを誓約したことで、MSCIは気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)などによって開発された、標準化された指標やイニシアチブに従い、暫定目標をレビュー、改定し発表する予定。また、MSCIはベスト・プラクティスと技術開発に進展が見られた際、移行戦略を補完する。

会長兼最高経営責任者のヘンリー・フェルナンデス氏は以下のように述べている。

企業には自社の地球への影響を低減し、脱炭素経済への旅路に参加するという基本的な責任があります。弊社のコミットメントは、弊社の長期的な株主のために優れた資本管理を行うという当社の義務を反映しています。

2040年より前にネットゼロを達成するための弊社の取り組みは、すべての利害関係者の利益のために、弊社の、社風および行動の変革を推進します。 私たちは、化石燃料の時代から世界を解き放ち、持続可能な成長の新世界に牽引するために我々の役割を果たすうえで、このような行動が必要であると信じています。

MSCIについて

MSCIは世界の投資コミュニティーに重要な投資判断支援ツールとサービスを提供するリーディングプロバイダー。50年以上にわたるリサーチ、データ、テクノロジーの専門知識を有するMSCIは、クライアントがリスクとリターンの重要な要因を理解して分析し、確信を持ってより効果的なポートフォリオを構築できるようにすることで、より良い投資判断を支援する。MSCIは業界をリードするリサーチによって強化されたソリューションを構築し、クライアントはこれを用いて投資プロセス全体を把握し、透明性を高めることができる。