BNYメロン・インベストメント・マネジメント、「フォーリン・エンジェル・USハイイールド・ファンド」の販売開始


BNYメロンの一部門で、 運用資産総額1.9兆米ドル[1]を誇る大手資産運用会社BNYメロン・インベストメント・マネジメントは、 2023年4月25日、同様のファンドでは本邦初となる「フォーリン・エンジェル・USハイイールド・ファンド」を国内の個人投資家 [2]に向けて販売開始することを発表した。販売会社楽天証券

世界有数の資産運用・リスク管理会社のインサイト・インベストメントが同ファンドを実質的に運用し、インサイト・インベストメントの運用資産規模は6,536億英ポンド、債券グループの運用資産残高は2,102億英ポンドにのぼる[3]。同ファンドは、格付けが投資適格からハイイールドに格下げとなった債券で構成される資産クラス、「フォーリン・エンジェル」に実質的に投資し、インサイトが開発した先駆的な手法である「スマートベータ・アプローチ」を活用する。

BNYメロン・インベストメント・マネジメントによると、スマートベータ・アプローチは、流動性、コスト、構造的な問題など、一般的に高レベルの摩擦を引き起こす資産クラスから、投資家が価値を引き出せるようにすることを目的としている。「スマートベータ」とは、熟考されたリバランスと革新的な取引を通じて、ベンチマークと同様のリスク特性を持つ市場エクスポージャーを費用対効果の高い方法で獲得することを示す。

ファンドは、中長期的な期間において、手数料および費用控除前で、参考指数と同様のボラティリティで、参考指数を上回るリターン[4]を生み出すことを目指す。

 

インサイト・インベストメントのヘッド・オブ・エフィシェント・ベータのポール・ベンソン氏は、次のように述べている。

当社のフォーリン・エンジェル・スマートベータ戦略は、投資適格債からハイイールド債に格下げとなったフォーリン・エンジェルが、投資適格債でパッシブ運用を行う運用会社により「強制売却」されることに伴い生じる、非効率な市場のダイナミクスを利用することを目指しています。格下げされた月に過度に拡大したスプレッドは、取引の正常化に伴い回復することが多いため、格下げが頻繁に行われる時期には投資機会が生まれます。

BNYメロン・インベストメント・マネジメント・ジャパン株式会社の執行役員リテール営業本部長の中井茂樹氏は、今回の発売について次のように述べている。

この度、本邦初となるフォーリン・エンジェル・USハイイールド・ファンドを国内の個人投資家の皆様に提供できることを非常に嬉しく思います。インサイト・インベストメントは、10年以上にわたりスマートベータ戦略を設計・運用してまいりました。フォーリン・エンジェル・ハイイールド債は、厳しい市場環境や金利上昇局面においても、価格上昇の可能性を備える、魅力的な資産クラスです。特に、債券の革新的な流動性資産にアクセスできる投資家は、フォーリン・エンジェルをアロケーションに組み入れることにより、ハイイールド投資戦略を強化することが可能となります。

 

[1] 2022年12月31日時点。

[2] 当ファンドは日本で販売され、「BNYメロン・グローバル・ファンド ピーエルシー」商品群に属する「BNYメロン・エフィシェント・US・フォーリン・エンジェルス・ベータ・ファンド(JPY Xクラス)」に投資する日本籍ファンド。

[3] 2022年12月31日時点。運用資産残高(AUM)は、顧客のために運用する現金証券およびその他経済的エクスポージャーの価値で表される(英ポンド建)。インサイト・インベストメント・マネジメント・リミテッド(IIML)が運営する特定の会社の企業ブランドであるインサイトのAUMを反映している。インサイトには、インサイト・インベストメント・マネジメント(グローバル)リミテッド(IIMG)、インサイト・インベストメント・インターナショナル・リミテッド(IIIL)、インサイト・インベストメント・マネジメント(ヨーロッパ)リミテッド(IIMEL)、インサイト・ノースアメリカ LLC(INA)などが含まれ、それぞれ資産運用サービスを提供している。

[4] 参考指数:ブルームバーグ・米国ハイイールド・フォーリン・エンジェル3%キャップ・トータル・リターン・インデックス