野村證券、高付加価値アドバイザリー・モデル(CIOサービス)を構築


野村證券は2020年6月22日、高付加価値アドバイザリー・ モデル(CIOサービス)の本格導入に向けて、2020年7月1日付でフィデューシャリー・マネジメント部に 「CIO(チーフ・インベストメント・オフィス)グループ」を設置することを決定したと発表した。

1. CIOサービスについて

低金利かつ変動の激しい市場環境に対処できる新しい資産運用サービスと、顧客一人ひとりの様々な状況に対応したきめ細かな高付加価値運用アドバイス体制を構築していく。欧米では、CIOサービスと類似のアドバイザリー・モデルが普及している。

個人や法人等の顧客から預った資金に対して運用アドバイスを提供する従来の投資一任サー ビスを強化するため、公的年金や企業年金等の機関投資家向けのアドバイザリー・サービス機能と一 元化し、機関投資家と同等のサービスを提供する。また、CIOグループを特定の部門に帰属させず独立した組織とすることで、顧客に中立的な観点からの資産運用の情報を伝える。

 

2. CIOグループの設置

CIOグループは、営業部門の顧客を対象とした運用のアドバイスを行うグループとして、機関投資家向けに運用コンサルティング・サービスを行うフィデューシャリー・マネジメント部に設置する。

 

3. 今後の見通し

今年度は、SMA、ファンドラップなどの投資一任サービスにつき、機関投資家と同様の考え方でのサービス体制を構築する。2021年4月より一部サービスの提供を開始し、2022年4月より順次本格的なサービス展開を予定している。 別途、預かり資産の一定割合を報酬として受け取る仕組み(レベルフィー)の導入を検討しており、CIOサービスによる品質確保とあわせ、これまで以上に顧客と同社の利益の方向を一致させる形で アドバイスを提供する体制を構築していく。