JPモルガン、「JPMザ・ジャパン・ベストアイディア」を設定


JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社は、2018年7月9日、「JPMザ・ジャ パン・ベストアイディア」の募集を開始した。ファンドの当初申込期間は2018年7月9日 から7月23日まで、設定日は7月24日。販売は、7月9日より野村證券にて行われる。

「JPMザ・ジャ パン・ベストアイディア」は、マザーファンド*1を通じて日本の株式を実質的な主要投資対象として運用を行い、信託財産の中長 期的な成長を図ることを目的とする。銘柄選定に当たっては、徹底した企業取材をベースに、その時々の市場環 境や投資テーマの中から魅力的と考える「ベストアイディア」銘柄を発掘する。

「JPMザ・ジャパン・ベストアイディア」と「JPMザ・ジャパン」の位置づけ

1999年12月に設定された「JPMザ・ジャパン」は、JPモルガン・アセット・マネジメントを代表する日本株ファンド。設定来の騰落率が536.2% (2018年6月末時点)と、同期間のTOPIX(配当込み)の騰落率45.7%を大幅に上回るパフォーマンスを達成している*2。今回設定する「JPMザ・ジャパン・ベストアイディア」は、この「JPMザ・ジャパン」と同じ運用チームが、同様 の運用プロセスで、よりリスク・リターンのバランスを考慮して運用する。JPモルガン・アセット・マネジメントによると、同社ではこの戦略を、これまで機関投資家向け私 募ファンドとして提供してきたが、今回は、国内個人投資家向け公募投資信託として設定する。

ボトムアップ・アプローチ*3による銘柄選定で、成長が期待される日本企業への投資機会を提供

「JPMザ・ジャ パン・ベストアイディア」は、中長期で独自の成長ストーリーを有する銘柄をボトムアップ・アプローチで発掘し、ベンチマークを上回 るパフォーマンスを目指して運用を行う。現時点での主な投資テーマとしては、IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)の普及によって大幅な需要拡大が期待される半導体や電子部品の分野、マイナス金利の修正見通しや ブロックチェーン技術、デジタル化の進展で、業績向上と株価バリュエーションの見直しが期待される金融セクターな どがあげられている。

J.P.モルガン・アセット・マネジメントが考える日本株式の特徴

J.P.モルガン・アセットマネジメントでは、日本の株式市場について次のように述べている。

日本株式市場は、米国や欧州の株式市場と比べると、充分に調査が行われていない銘柄が多い市場であると言えま す。たとえば、TOPIX構成企業のうち、アナリストによってカバーされていないか、カバーされていても1社のみという企 業は全体の半数以上に達しています*4。このことは、日本株式市場はアクティブ運用が効果を発揮する可能性が高い 市場であることを示唆していると考えています。

J.P.モルガン・アセット・マネジメントの日本株運用においては、ポートフォリオ・マネジャーがアナリストを兼務していま す。経験豊富なポートフォリオ・マネジャーがアンテナを高く張り、投資アイディアを発掘し、自ら調査を行うことにより、 未だ見過ごされている有望銘柄を見出すことが可能となると考えています。加えて、より専門性の高い分析を行う調 査部門との連携により、調査や分析の精度を高め、より確信度の高い投資アイディアや銘柄の発掘に努めています。

日本企業の業績は堅調に推移することが見込まれており、コーポレート・ガバナンスの進展も期待されています。J.P.モルガン・アセット・マネジメントは、個人投資家の皆さまの幅広いニーズにお応えしながら、多様な投資機会を提供す べく尽力してまいります。

*1 GIMベストアイディア・マザーファンド(適格機関投資家専用)

*2 出所:ブルームバーグ、J.P.モルガン・アセット・マネジメント 期間:1999年12月15日(JPMザ・ジャパンの設定日)~2018年6月末。JPMザ・ジャパンの騰落率は分配再投資基準価額であり、信託報酬控除後。分配金再投資基準価額は、税引前の分配金を分配時 にファンドへ再投資したとみなして算出したもの。

*3 ボトムアップ・アプローチとは、経済等の予測・分析により銘柄を選定するのではなく、個別企業の調査・分析から銘柄の選定を行う運用手法。

*4 2017年6月22日時点、出所:J.P .モルガン・アセット・マネジメント、ブルームバーグ