日興アセットマネジメント、Osmosis (Holdings) Limitedとの間で戦略的パートナーシップに関する基本合意書を締結


日興アセットマネジメントは、資源効率性に特化した英国の資産運用会社であるOsmosis (Holdings) Limitedとの間で、戦略的パートナーシップに関する法的拘束力のない基本合意書を締結したと2023年7月7日に発表した。日興アセットグループは、このパートナーシップに基づき、オズモシス社に対するマイノリティ出資を検討しており、かつ同社の商品の販売権を取得する予定。

オズモシス社は2009年に設立され、英国ロンドンに本社を置く資産運用会社。より優れたリスク調整後リターンと環境成果の向上の実現にフォーカスし、リサーチをベースとしたクオンツ運用を展開している。同社は、資源効率性の高い企業は競合他社を長期的に上回る可能性が高いという投資哲学のもと、資源効率性モデルによって特定された「資源効率性の高い企業」をオーバーウェイト、また、「資源効率性の低い企業」をアンダーウェイトしたポートフォリオを構築している。

日興アセットグループは1999年に日本初の社会的責任投資(SRI)ファンドを設定して以来、環境に配慮した資産運用を行ってきた。近年では、シンガポールを中核拠点にグローバル・サステナブル・インベストメント・チームを拡充したほか、アジアを拠点とする資産運用会社として初めて、スチュワードシップの世界最高水準である英国スチュワードシップ・コードの署名企業として承認された。

 

1.オズモシス社の商品にかかる販売権の概要

両社は、日興アセットグループが、オズモシス社の主力商品である「Osmosis Resource Efficient Core Equity Strategy (オズモシス リソース エフィシェント コア株式戦略)」を含む同社商品のアジア太平洋地域(除くオーストラリア)における独占販売権と、その他の地域における非独占販売権を獲得することを目指して、法的拘束力のない基本合意書を締結した。なお、同戦略のアプローチは、同社独自の資源効率性ファクター、「炭素排出量」、「水の消費量」、「廃棄物の発生量」を利用して、ベンチマークに対して超過収益の獲得を目指すというもの。

 

2.オズモシス社への出資の概要

両社は、日興アセットグループがオズモシス社へのマイノリティ出資を行うことを目指して、法的拘束力のない基本合意書を締結した。

 

このたびの戦略的パートナーシップについて、オズモシス社のCEOであるベン・ディア氏は次のように述べている。

日興アセットとの共通のビジョン、すなわち、事業機会の規模や一致した価値観、そして、より持続可能な地球への移行をリードする企業への投資を促す上で資本市場が極めて重要な役割を果たすという信念に基づいてパートナーシップを結ぶことができたことを心から嬉しく思っています。日興アセットの確立された販売ネットワークを通じて、アジアにおいて炭素・水・廃棄物を大幅に削減しつつ、より優れたリスク調整後リターンを目指す独自の投資アプローチを広めていきたいと考えています。

 

日興アセットの代表取締役社長のステファニー・ドゥルーズ氏は次のようにコメントしている。

サステナブル投資分野において、卓越した信頼性を有するオズモシス社とパートナーシップを締結できることを心から嬉しく思います。オズモシス社は革新的なアプローチで長年にわたり実績を積み上げてきた、極めてユニークな存在です。両社は企業カルチャー面でも非常にフィットしており、共に成長できる最適なパートナーといえます。

 

<Osmosis Investment Managementの概要>

名称: Osmosis Investment Management*

CEO:Ben Dear

設立:2009年

所在地:英国ロンドン

運用資産残高:約140億米ドル

従業員数:35人

ウェブサイト:https://www.osmosisim.com/

* Osmosis Investment ManagementはOsmosis (Holdings) Limitedが100%出資する資産運用会社です。

※2023年6月末時点