日興アセットマネジメント、「Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)」を設定


日興アセットマネジメントは、 S&P500指数の構成銘柄のうち、 長期にわたり連続増配を行なっている企業の株式で構成される株価指数S&P500配当貴族指数」への連動をめざす追加型投信「Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)」を2022年10月28日に設定、 運用を開始した。SBI証券マネックス証券楽天証券が10月28日から取り扱いを開始した。

「Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)」は、 2022年8月に誕生した日興アセットマネジメントのネット専用ファンドシリーズ「Tracers」の3本目のファンドとなる。

 

「Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)」について

「Tracers」は、 事前に定めたルールに沿って運用(トレース)する、 ネット専用の低コスト・ファンドシリーズ。「Tracers」シリーズ3本目となるこのファンドでは、 長期にわたり連続増配を行なっている企業に着目し、 「S&P500配当貴族指数(税引後配当込み、 円換算ベース※)」に連動するというルールをトレースする。 (※公表指数をもとに日興アセットマネジメントが円換算する。 )

「S&P500配当貴族指数」とは、 「S&P500指数」の構成銘柄のうち、 25年以上連続で増配している企業の株式で構成される株価指数。 「S&P500指数」は、 米国の金融商品取引所に上場している企業のうち、 時価総額や流動性、 業種のバランスなどを勘案して選ばれた500社の株式で構成されている。

S&P500配当貴族指数

 

ファンドが連動を目指す「S&P500配当貴族指数(税引後配当込み、 円換算ベース)」では、 中長期的にはS&P500指数(税引後配当込み、 円換算ベース)を上回るパフォーマンスとなっている。

 

S&P500配当貴族指数の推移

 

2000年以降の年間騰落率の推移を見ると、 「S&P500配当貴族指数(税引後配当込み、 円換算ベース)」は、 「S&P500指数(税引後配当込み、 円換算ベース)」の上昇局面で概ね良好なパフォーマンスとなっていることが確認できる。 また、 下落局面では、 構成銘柄の安定的な配当などによる下値抵抗力が発揮され、 相対的に下落が抑制されており、 日興アセットマネジメントでは、こうしたことが中長期での良好なパフォーマンスにつながっていると考えている。

 

年間騰落率の推移

 

商品開発者である日興アセットマネジメント商品開発部 バイスプレジデント 金澤拓也氏は次のように述べている。

S&P500指数の構成銘柄の中から、 安定収益をあげ増配というかたちで株主に還元し続ける優良株を抽出した指数がS&P500配当貴族指数です。 S&P500配当貴族指数の業種構成比をS&P500指数と比べてみると、 生活必需品関連や製造業などが多い一方で、 IT関連は低く抑えられています。 相対的に堅固なビジネスモデルで安定収益を上げている企業が多いのが、 S&P500配当貴族指数の特徴といえます。 今までとは違う投資の選択肢を検討している方々に「こんなの欲しかった」と感じていただけるよう開発した商品です。

 

ファンドシリーズ「Tracers(トレイサーズ)」について

ファンドシリーズ「Tracers(トレイサーズ)」について「Tracers」は、 「こんなの欲しかった」と投資家の皆様にご共感いただける投資アイデアをファンドの設計に取り入れ、 「インデックス(指数)」や「独自に定めたルール」などのルールに沿って運用(トレース)する、 日興アセットマネジメントのファンドシリーズ。

同シリーズは、 日興アセットマネジメントとしては初となる、 ネット専用のパッシブファンド(非アクティブ)シリーズとなりる。事前に決めたルールに沿って運用することから、 「なぞる」という意味である「Trace(トレース)」から名づけた。

アクティブ運用とパッシブ運用

日興アセットマネジメントは、「指数などに連動した運用をめざすインデックスファンドに代表される、 見通しに基づく判断を入れない『非アクティブ型』運用の選択肢は幅広く、 様々な可能性があります。 Tracersシリーズでは、 指数だけにとどまらない、 独自に定めたルール通りに運用するパッシブファンドを開発し、 ネット専用とすることでノーロード・低コストで提供していきます」と述べている。