J.P.モルガン・アセット・マネジメント、日本におけるESGへの取り組みを強化


J.P.モルガン・アセット・マネジメントは、インベスト メント・スチュワードシップ統括責任者に近江静子氏を採用したと2020年7月20日に発表した。近江氏は、株式を中心とするあらゆる資産のESG項目において、日本企業との対話を主導し、弊社の議決権行使の監督を担う。

近江氏は、直近までアムンディ・ジャパン株式会社にてESGリサーチ部長を務めており、気候変動やダイ バーシティなどのコーポレート・サステナビリティの分野で積極的な活動を行っていた。加えて、経済産業省の気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)研究会ワーキンググループ委員として、「気候関連財務情報開示に関するガイダンス」の策定に携わったほか、内閣府の「ESG投資における女性活躍情報の活用状況に関する調査研究」の企画委員を務めた。

今回の人事に関して、J.P.モルガン・アセット・マネジメントのサステナブル・インベスティング グローバル統括責任者のジェニファ ー・ウー氏は、以下のように述べている。

近江は、株式調査アナリストとして20年以上の経験に基づく幅広い専門知識を有しており、とくに化学、 繊維、石油などの業界への深い見識があります。また、2015年以降、日本での先駆けとして、ESGに重 点的に取り組んできました。弊社においても、持続可能性とコーポレートガバナンスを主軸として、これ まで培ってきた専門的な知識を存分に活かしてくれることを期待しています。

また、J.P.モルガン・アセット・マネジメントは、ESG投資について日本の機関投資家との対話を強化するにあたり、機関投資家営業部の岡田千枝氏をサステナブル・インベスティング担当として選任した。岡田氏は、J.P.モルガン のグローバルチームと連携を取りながら、機関投資家の顧客にESG投資に関するアイディアや戦略の提案等を行う。

岡田氏は、前職ではHSBC証券会社にて、サステナブル・ファイナンスを担当しており、資本市場における 本邦機関投資家のグリーン債券の発行とそれに伴う海外投資家へのIR等を行っていた。また、投資家向けイベントの企画・登壇を通じて、サステナブル・ファイナンスの重要性を広める活動にも従事していた。

J.P.モルガン・アセット・マネジメントのサステナブル・インベスティング グローバル統括責任者のジェニファー・ウー氏は、以下のように述べている。

今回の人事は、日本においてサステナブル投資のソリューションを提供するという、当社の強いコミット メントを反映しています。弊社グループ運用部門の調査アナリストによる高度なESG統合分析をベース に、サステナブル投資のプラットフォームを今後さらに拡大し、また、それを可能とする優秀な人材や技 術への惜しみない投資を行うことで、スチュワードシップの取り組みを強化してまいります。