ブルームバーグ、バークレイズのリスク分析と指数ソリューション事業の買収を完了


ブルームバーグL.P.は2016年8月24日、 バークレイズ・リスク・アナリティクス・アンド・インデックス・ソリューションズ・リミテッド(BRAIS)の買収を完了したと発表した。 この取引には投資家が幅広く活用しているバークレイズ債券ベンチマーク指数、 BRAISストラテジー指数、 ポートフォリオ分析ソリューションであるPOINTの知的財産権が含まれていいる。 ベンチマーク指数については、 当初の5年間「ブルームバーグ・バークレイズ指数」として共にブランドを維持する予定。 また、 ブルームバーグはバークレイズのクオンツ投資ストラテジー指数事業とストラテジー指数の計算代理人も務める。

ブルームバーグ金融商品部門グローバルヘッドのJ.P. ザミット氏は、 次のように述べている。

急速に変化する規制環境下でグローバル市場が進展していくのに伴い、 投資運用業界にとっては、 適切に構築されたベンチマーク指数/ストラテジー指数や最新の分析の重要性が引き続き高まっています。 ブルームバーグはこうした動向の最前線にいることに注力しております。 債券のデータ、 分析、 ディストリビューション、 テクノロジー、 プライシング、 ニュースにおける当社の強みを活用し、 幅広い市場参加者の皆様を対象とするBRAIS事業の更なる成長・発展を担う上で、 ブルームバーグは優位性を持っていると考えています。

今回の買収により、 ブルームバーグは POINTの高度なモデルと分析をブルームバーグのPORTに統合することが可能になり、 OMS、 データ、 ニュース、 アラート、 モバイルの機能の拡充を通じて投資プロセスを強化し、 連携を推進していく。 バークレイズは顧客のスムーズなPORTへの移行をサポートするため、 買収完了後18カ月間に渡りPOINTを継続して運営することで合意している。

ブルームバーグは市場から独立したプロバイダーとして、 Bloomberg Commodity IndexであるBCOM(元Dow Jones-UBS Commodity Index)やBloomberg AusBond Index(元UBS Australia Bond Index family)を通じて、 指数事業を引き続き展開していく。 ブルームバーグの指数は、 証券監督者国際機構(IOSCO)の金融ベンチマーク原則に沿っている。 また、 企業の分析ダッシュボード、 ポートフォリオ分析、 評価プライシング(BVAL)サービスと一体化され、 受注管理および執行プラットフォームを通じた取引ワークフローに接続されている。

バンガードの債券インデクシング部門グローバルヘッドのケン・ヴォルパート氏は次のように述べています。

債券投資家は、 過去数十年にわたりバークレイズのベンチマーク指数とその前身の指数に依拠してきました。 グローバル投資家が毎日使用するデータ、 分析、 プライシングの実績あるプロバイダーであるブルームバーグがこれらの指数の独立系プロバイダーとなるにあたり、 私たちはこれらの指数を活用していく中で、 指数、 リスク分析、 レラティブ・バリューのツールが今後どのように進化していくのか、 楽しみにしています。

ブルームバーグ・バークレイズ指数について

ブルームバーグ・バークレイズ指数は1973年以来、 資産クラスのリスクとリターンを計測するために、 客観的でルールに基づく代表的ベンチマークを求める債券投資家の間で最も広く用いられてきた。 当該指数は、 クーン・ローブの名の下で発表された際も、 リーマン・ブラザーズ、 あるいはバークレイズの名の下で発表された際も、 豊富なマーケット情報を投資家に提供してきた。 ブルームバーグは2016年 8月 24日にこれらの資産をバークレイズから取得した。 バークレイズとブルームバーグは、 当初5年間にわたり当該指数をブルームバーグ・バークレイズ指数として共にブランドを維持することで合意している。