野村アセットマネジメントは、 国内公募投資信託に関する情報開示のさらなる充実と品質管理の一層の高度化を目的として、 「ESGファンド」の定義を改定し、 2022年8月31日に同社ホームページにて公開した。 ※1
改定後は、 サステナブル投資を普及するための国際団体であるGSIA(Global Sustainable Investment Alliance)の定める7つのESG投資分類のうち、 以下のとおり、 ESG統合とエンゲージメント・議決権行使に加えて、 その他のサステナブル戦略(ESG投資戦略)を積極的に活用しているファンドを、 「ESGファンド」と定義する。
ESG統合 | 広く普及している手法で、 投資先選定の過程で、 財務情報だけでなく非財務情報も含めて分析する戦略。 |
エンゲージメント・議決権行使 | 企業のESGに関する案件に、 株主として積極的に働きかける投資手法。 株主総会での議決権行使、 経営者へのエンゲージメント、 情報開示要求などを通じて投資先企業にESGへの配慮を促す。 |
その他のサステナブル戦略 | GSIAが分類するESG投資7つの手法※2のうち、 上記の「ESG統合」、 「エンゲージメント・議決権行使」に加えて、 「ネガディブ・スクリーニング」「ポジティブ・スクリーニング」「規範に基づくスクリーニング」「サステナブル・テーマ投資」「インパクト投資」を積極的に活用。 |
当該定義に基づく野村アセットマネジメントの「ESGファンド」は、 公募投資信託39本※3となる。これらについては、 月次レポートや目論見書などにおいて開示するESG投資に関する情報をこれまで以上に充実させるとともに、 ESG運用成果を掲載したインパクトレポートの発行などを通じて、 顧客をはじめとするステークホルダーに対して、 より分かりやすい情報提供を積極的に行っていく。また、 受託者責任を果たすべく、 より高い水準でESG運用体制・実績の定期的な検証・モニタリングを行い、 運用商品としての品質維持の強化に努める。
野村アセットマネジメントは次のように述べている。
当社は、 責任ある機関投資家としてESG課題の解決に取り組みながら、 世界のお客様から選ばれる日本を代表する運用会社になることを目指しています。 社会にESG投資を根付かせることは当社の使命であると考えており、 今後も資産運用業界におけるリーディング・カンパニーとして、 ESG投資の高度化と実践のみならず、 情報開示や品質管理も重視し、 「投資の好循環」を実現していきます。
※1 野村アセットマネジメントホームページ
- 「ESGファンドの考え方」 https://www.nomura-am.co.jp/special/esg/strategy/esg-definition.html
- 「主なESGファンド」 https://www.nomura-am.co.jp/special/esg/strategy/esglineup.html
※2 世界のESG投資額の統計を集計し、 サステナブル投資を普及するための国際団体であるGSIAは、 ESG投資を、 「ネガティブ・スクリーニング」、 「ポジティブ・スクリーニング」、 「規範に基づくスクリーニング」、 「ESG統合」、 「サステナブル・テーマ投資」、 「インパクト投資」、 「エンゲージメント・議決権行使」の7つに分類している。
※3 改定後の定義に基づく野村アセットマネジメントのESGファンド(2022年8月31日時点)
- ワールド・ゲノムテクノロジー・オープン Aコース
- ワールド・ゲノムテクノロジー・オープン Bコース
- ワールド・ウォーター・ファンド Aコース
- ワールド・ウォーター・ファンド Bコース
- 野村ユーロ・トップ・カンパニー Aコース
- 野村ユーロ・トップ・カンパニー Bコース
- 野村アクア投資 Aコース
- 野村アクア投資 Bコース
- 野村ピクテ・ヘルスケア・ファンド
- 野村日本最高益更新企業ファンド(愛称:自己ベスト)
- 野村ACI先進医療インパクト投資 Aコース 為替ヘッジあり 資産成長型
- 野村ACI先進医療インパクト投資 Bコース 為替ヘッジなし 資産成長型
- 野村ACI先進医療インパクト投資 Cコース 為替ヘッジあり 予想分配金提示型
- 野村ACI先進医療インパクト投資 Dコース 為替ヘッジなし 予想分配金提示型
- 世界フード関連株式オープン(愛称:スマートフード)
- モルガン・スタンレー グローバル・サステイン戦略ファンド(為替ヘッジあり)
- モルガン・スタンレー グローバル・サステイン戦略ファンド(為替ヘッジなし)
- グローバルESGバランスファンド(為替ヘッジあり)年2回決算型 愛称:ブルー・アース
- グローバルESGバランスファンド(為替ヘッジなし)年2回決算型 愛称:ブルー・アース
- グローバルESGバランスファンド(為替ヘッジあり)隔月分配型 愛称:ブルー・アース
- グローバルESGバランスファンド(為替ヘッジなし)隔月分配型 愛称:ブルー・アース
- 野村インデックスファンド・先進国ESG株式(愛称:Funds-i先進国ESG株式)
- 世の中を良くする企業ファンド(野村日本株ESG投資)
- 脱炭素ジャパン
- 野村サステナブルセレクト 世界株式型 Aコース(為替ヘッジあり)
- 野村サステナブルセレクト 世界株式型 Bコース(為替ヘッジなし)
- 野村サステナブルセレクト 世界バランス型 Aコース(為替ヘッジあり)
- 野村サステナブルセレクト 世界バランス型 Bコース(為替ヘッジなし)
- 野村ブラックロック循環経済関連株投信 Aコース(米ドル売り円買い) 愛称:ザ・サーキュラー
- 野村ブラックロック循環経済関連株投信 Bコース(為替ヘッジなし) 愛称:ザ・サーキュラー
- 野村環境リーダーズ戦略ファンド Aコース(為替ヘッジあり)
- 野村環境リーダーズ戦略ファンド Bコース(為替ヘッジなし)
- 野村世界ESG株式インデックスファンド(確定拠出年金向け)
- 世の中を良くする企業ファンド(野村日本株ESG投資)(確定拠出年金向け)
- NEXT FUNDS野村企業価値分配指数連動型上場投信(愛称:NF・企業価値ETF)
- NEXT FUNDS MSCI日本株女性活躍指数(セレクト)連動型上場投信(愛称:NF・日本株女性活躍ETF)
- NEXT FUNDS S&P 500ESG指数連動型上場投信(愛称:NF・米国株S&P500 ESG ETF)
- NEXT FUNDS MSCIジャパンカントリーESGリーダーズ指数連動型上場投信(愛称:NF・日本株ESGリーダーズETF)
- NEXT FUNDS SolactiveジャパンESGコア指数連動型上場投信(愛称:NF・日本株ESGコアETF)
野村アセットマネジメントは、今後もESG関連規制やマーケット動向等を注視し、 継続的にESG投資に対する方針を検討していく。そのため、 「ESGファンド」の定義や対象ファンド、 情報開示に対する方針等は今後変更になる場合がある。