ピーシーエー・アセット・マネジメント、新ファンド「PCA 絶対収益追求型ファンド」のプレス・カンファレンスを開催


ピーシーエー・アセット・マネジメント株式会社は、新ファンド「PCA 絶対収益追求型ファンド」の設定(2005年11月30日)を控え、同ファンドと同ファンドの運用を担当するアナリティック・インベスターズ・インクの運用手法の紹介を兼ねて、2005年11月21日にプレス・カンファレンスを開催した。

「PCA 絶対収益追求型ファンド」は、派生商品型に分類される追加型株式投資信託で、日本を含む主要先進国の株式・債券・通貨等を主な投資対象とし、コンピュータ・モデルを用い、複数の「ロング&ショート戦略」を組み合わせることにより、特定の市場の動きにとらわれない安定的な収益の獲得を目指した運用を行うファンド。

従来の投資信託が特定の市場などの動きを評価基準(ベンチマーク)として、これに対する相対的な超過収益を上げることを目的として運用するのに対し、「PCA 絶対収益追求型ファンド」は、投資元本に対しての収益の獲得を目的として運用を行う。また、「PCA 絶対収益追求型ファンド」は原則として毎月決算を行い、主にキャピタルゲインを原資とした分配を目指すが、従来の毎月分配型ファンドが基準価額が10,000円を下回っていても、分配原資があれば分配を実施するのに対し、「PCA 絶対収益追求型ファンド」では、基準価額が10,000円を上回っている場合のみ分配を行う。ファンドのリスクについては、目標とするリスクは年率標準偏差で12%程度で、毎月行われるポジションのリバランスの際に、投資対象のリスク・リターンおよび相関係数などを考慮して、リスク水準が年率12%程度となるようにポジションが構築される。

「PCA 絶対収益追求型ファンド」の運用を担当するアナリティック・インベスターズ・インクは、1970年に米国カリフォルニア州ロサンゼルスに設立された運用会社で、コンピュータ・モデル運用の専門会社。機関投資家を主な顧客としており、運用資産残高は2,005年8月末現在約88億米ドル(約9,800億円)。プレス・カンファレンスでは、アナリティック・インベスターズ・インクの社長ハリンドラ・シルバ博士が、同社の運用手法について解説を行った。シルバ博士によると、同社の投資哲学は、「市場動向にかかわらず、安定した絶対リターンの獲得」であり、今回設定される「PCA 絶対収益追求型ファンド」においても、この投資哲学に基づき、同社が世界的先駆者であるグローバル・アセット・アロケーション(GTAA)モデルを使った運用が行われる。

「PCA 絶対収益追求型ファンド」の当初募集期間は2005年11月1日(火)から2005年11月29日(火)まで。設定日は2005年11月30日(水)。申込単位は30万口以上1万口単位(当初1口=1円)。信託報酬は、基本報酬が純資産総額に対して年率1.89%(税込)で、他に、日々の基準価額が10,000円を上回った場合、超過額に対して21%(税込)の成功報酬がかかる。販売会社は東海東京証券。