2001年11月29日、MMFをはじめとするいくつかの債券型投資信託の基準価額が10,000円を下回りました。投資信託は、程度の差こそあれ、リスクを積極的によってリターンを追及する金融商品であり、その価格が上下に変動するのはあたりまえのことですが、この日を境に、基準価額が10,000円を割れたMMFをはじめとして、多くの債券型投資信託から資金が大量に流出しました。まるで、投資家はこれまで債券型投資信託はリスクがない商品であると思っていたかのようです。一方、運用会社では、この件により債券型投資信託の純資産総額が大幅に減少しました。株価の長期低迷で株式投資信託の純資産総額も伸びておらず、今後は何を新たな収益源とするのか困難な状況が続きそうです。ここでは、エンロンの会社更生法申請が誘発したMMFの「元本」割れに、賢い投資家が何を見るべきであったかを考えたいと思います。