毎月分配型ファンドには、どんなリスクがありますか?


毎月分配型ファンドのリスク

「リスク」の捉え方によりますが、毎月分配型ファンドと呼ばれる毎月分配を行なうファンドとそうでないファンドの間に、「リスク」という観点から特に違いはありません。

なぜかというと、投資信託の「収益分配」は、あくまでも「投資成果の取り扱い方」であって、リスクと密接な関係にある「投資」そのものではないのです。したがって、収益を分配することで、新たに「リスク」が発生する、また低減するといった考え方は、正しくありません。

ただし、リスクという点での違いはありませんが、毎月分配型のファンドとたとえば無分配型のファンドを詳細に比較した場合、投資成果にも影響を与えるような差異があることには留意する必要があるでしょう。

 

毎月分配型と他のファンドとの差異

その一点目が「課税の取り扱い」の違いです。投資信託の収益分配に対しては、追加型株式投信の特別分配金を除いて、所得税・地方税が課税されます。したがって、もし、分配金を再投資する場合には、無分配の場合に比べて、前もって課税されることになり、その後の運用における複利効果を得ることができずに、不利になることがあります。

また、2点目として、分配金は、信託財産の中から支払われるものですから、分配金の支払を受け、それを再投資しなければ、投資額はその分配金の分だけ減少していることになります。Aというファンドを100万円購入して投資することと、同じAというファンドを10万円購入して投資するのでは、10万円の投資のほうが、投資家にとって期待されるリターンもまたリスクも相対的に小さくなりますが、全く同じ理由で、分配を行なって、投資額が小さくなった場合には、当然期待されるリターンもリスクも小さくなります。この点も分配が投資成果に与える影響として無視できない点です。