ブルームバーグ、ブルームバーグ・ウーマンズ・バイサイド・ネットワーク日本チャプターを発足


ブルームバーグは2020年9月11日、 ブルームバーグ・ウーマンズ・バイサイド・ネットワーク(BWBN)の日本チャプターの発足を発表した。同バイサイドのコミュニティは、 シンガポールから始まり、 インド、 香港へと拡大し、 今回新たに日本でも開設されることとなった。日本チャプターの発足イベントは、 ブルームバーグが毎年開催し、今年は小泉進次郎環境相を招いたアセットマネジメントのリーダーに向けたフォーラム「バイサイドフォーラム東京2020」にて行われた。


2018年に設立されたBWBNは、 アセットマネジメント業界の女性のためのコミュニティで、 アジアでバイサイド分野の次世代女性リーダーを育てるビジョンを掲げている。日本チャプターは、 国内で初となる女性のバイサイドネットワークで、 メンバーに向けたサポートシステムの提供、 業界内で能力主義やインクルージョンの促進、 バイサイド分野でのキャリア構築のためのダイバ-シティ教育を、 有効的なエンゲージメントと積極的なメンターシップを通して取り組んでゆく。

日本チャプターのエグゼクティブ・メンバーおよびアドバイザーとして、 コミュニティを牽引するのは以下のメンバー

  • 野村アセットマネジメント株式会社 CEO兼代表取締役社長 中川 順子 氏
  • アライアンス・バーンスタイン株式会社 代表取締役社長 阪口 和子 氏
  • ベイビュー・ アセット・マネジメント株式会社 代表取締役副社長 下城 理重子 氏
  • 日本生命保険相互会社 代表取締役副社長執行役員 赤林 富二 氏
  • ブルームバーグ・エル・ピー ポートフォリオ&インデックス部門ヘッド 鈴村 紀子

ブルームバーグ・エル・ピーの会長を務めるピーター・グラウアー氏は日本チャプターの発足について、 ビデオメッセージにて次のように述べている。

私は長年ダイバーシティとインクルージョンを標榜してきました。 色々な理由から、 それが企業にとって必須な要素だからです。 資産運用での成功には、 多様な考え方や視点が今まで以上に求められています。 市場の大きな変化に追いつき、 持続可能な投資を推し進めていくために不可欠な要素です。 バイサイド業界で働く女性が増えれば、 金融セクターに、 より多様な考え方をもたらし、 より持続可能で包摂的なビジネスが可能になるでしょう。

野村アセットマネジメント株式会社のCEO兼代表取締役社長である中川順子氏は次のように述べている。

BWBNへの参画をとても楽しみにしています。 多様性とはジェンダーの事だけを指すわけではありませんが、 日本ではジェンダーは最重要課題のひとつです。 バイサイドの多様性は、 変化の著しい環境下、 資産運用業界だけでなく日本の社会にも良い変革をもたらすでしょう。 より多くの女性がこの業界に参加し活躍することは大きな力になります。 次世代の皆さんのために、 本ネットワーキングを通して、 お役に立てればと思います。

アライアンス・バーンスタイン株式会社の代表取締役社長である阪口和子氏は次のように述べている。

BWBNのメンバーとなりましたことを大変光栄に存じます。 既に日本以外で立ち上げられているグローバルなネットワークに日本が参画することで学ぶ点はたくさんあり、 その国際的な知見を活用して日本のバイサイド業界にプラスの影響を与えていきたいと思います。 COVID-19という未曽有の感染症が拡大する中では、 将来の予測が非常に困難な状況にあります。 また、 特に超長寿時代に突入した今、 業界が一丸となって長期、 積み立てによる資産形成の促進に取り組む必要があります。

ベイビュー・ アセット・マネジメント株式会社の代表取締役副社長である下城理重子氏は次のように述べている。

この度、 ブルームバーグ・ウーマンズ・バイサイド・ネットワーク日本チャプターの設立に当たって、 エグゼクティブ・メンバーに加わる機会を頂戴し、 大変光栄に思っております。 同設立の背景として『金融業界のなかでは、 バイサイドは女性比率が低い』と伺った際、 実はハッとさせられました。 当社は役職員が67名おりますが40%超が女性であり、 私は女性であるハンディキャップを意識した記憶がありません。 バイサイド全体で見ると個々人が置かれている環境は様々で、 ジェンダーに加えてバックグラウンドや個性の相違はありながらも、 我々全員が自然体でそれぞれ活躍できる場がより広がることを強く願っております。

日本生命保険相互会社の代表取締役副社長執行役員である赤林富二氏は次のように述べている。

バイサイドは企業との建設的な対話を通じて、 企業の持続的な成長を促し、 サポートする重要な役割を果たすと共に、 ESGの視点を通じて社会全体の質的な向上へも貢献できる素晴らしい仕事だと思っています。 また、 日本はもとよりグローバルに展開している多くの日本の企業が競争を勝ち抜くためには、 多様な価値観や視点を社内外から取り入れることが必要で、 バイサイドでのダイバーシティへも期待が大きいと思っています。

日本チャプターでは、 バイサイド女性リーダーおよび次世代のリーダーと共に、 今後数ヶ月で、 本コミュニティの発展を目的とした意義ある取り組みの実施を予定している。