ブルームバーグ、2025年までにCO2ネットゼロを表明


ブルームバーグは2021年2月3日、 2025年までに二酸化炭素(CO2)排出量のネットゼロ(実質ゼロ)の達成を目指すことを表明した。今回の表明は、 ブルームバーグが長年取り組んできた持続可能性や気候変動対策をさらに強化するもの。また、既に同社が掲げている、 2025年までに事業活動で使用する電力を再生可能エネルギー100%にする目標を補完するものでもある。

国際機関や各国政府が既に表明もしくは検討している公的な削減目標を達成できるよう、ブルームバーグは、積極的にCO2排出量削減と業務の効率化に取り組み続けることで、ネットゼロの達成を目指す。このような取り組みで排出量を削減することが最優先である一方で、削減が不可能な年間排出量を相殺(オフセット)するために、カーボンクレジットを生み出すプロジェクトへの投資もしていく。

2021年からは、 ブルームバーグがパートナーシップを築き上げた企業と共に、出張で生じる排出量をオフセットするプロジェクトを進める。長期的には、ブルームバーグ・フィランソロピーズが発展途上国において支援しているクリーンエネルギー関連のプロジェクトによるカーボンクレジットを審査する。

ブルームバーグL.P.およびブルームバーグ・フィランソロピーズの創設者であるマイケル・R・ブルームバーグ氏は、 次のように述べている。

クリーンエネルギーに完全に切り替えるためのブルームバーグの取り組みは、 計画を上回るスピードで順調に進んでいます。 また、 エネルギーの効率化により経費が削減され、 風力発電や太陽光発電による電力価格の継続的な下落に伴い、 クリーンエネルギーによる電力供給が化石燃料よりも一層安価になるなど、 エネルギー移行の各ステップで利益の向上にも繋がっています。 現在は、 CO2の排出量削減に向けて、 より多くの取り組みを、 より迅速に進められるよう努めております。 企業は、 気候変動対策において重要な役割を担っており、 ブルームバーグはその先頭に立ってコミットメントして参ります。

2008年から2019年にかけて、電力需要削減に向けたプロジェクト、エネルギー効率化対策、必要となるインフラのアップグレードにより、主にスコープ1とスコープ2におけるブルームバーグとしてのCO2排出量に歯止めをかけ、削減を進めてきた。

2019年には、ブルームバーグの温室効果ガスの内訳は、スコープ1(天然ガス、 発電機用オイル、 冷却材、 航空燃料)が8.1%、スコープ2(購入電力、 蒸気消費)が40.3%、スコープ3(出張、 出版業務、 国際物流、 埋立廃棄物、 オフィス・印刷所の紙消費)が51.6%だった。将来的に、算出されるスコープ3には、アップストリームの資本財、ブルーバーグL.P.のハードウェア製造、従業員の通勤などが含まれるようになる。

2019年に、 ブルームバーグL.P.が使用したエネルギーの内、48.5%が再生可能エネルギーとなり、2018年の再エネ率17%から増加した。これは、2025年までに再生可能エネルギー100%にする「RE100」目標のおよそ半分程度が既に達成できたことを示している。さらに、ブルームバーグの総排出量は基準となる2007年と比べて30%減少し、2020年までに20%削減する目標を既に上回ることができた。2008年以降、ブルームバーグのグローバルなエネルギー効率化対策と環境プロジェクトは、1億2千万ドル以上の事業経費と100万トン以上のCO2排出量削減の成果を上げている。これは、同社のCO2排出量5年分に相当する。

ブルームバーグのベス・マゼオCAO(最高総務責任者)は、 次のように述べている。

気候変動対策において民間企業がリーターシップを発揮すべき最も重要な時期を迎えています。 ブルームバーグでは、 気候変動が弊社の事業や拠点地域のコミュニティーに対してどのように影響するかを考慮し、 サステナビリティを常に事業の中心に据えて参りました。 2025年までにCO2排出量ネットゼロを達成するという挑戦的な目標を定めることで、 気候変動アクションの具体的な進展を示しています。

ブルームバーグは、 排出量ネットゼロへのコミットメントを、 「Business Ambition for 1.5℃」キャンペーンに署名することで正式に始動した。 このキャンペーンは、 排出量削減目標の設定を促す国際組織SBTイニシアチブ(SBTi)が、 国連グローバル・コンパクト(UNGC)とWe Mean Businessとともに主導しているもので、今後の気温上昇を1.5℃に抑える排出量削減目標を設定するよう企業に要請している。

2018年11月には、ブルームバーグは、科学的根拠に基づいた排出量削減目標を設定することを表明した。現在同社が掲げている削減目標は、SBTiによる認定を受けている。

SBTiは、 CDP、 UNGC、 世界資源研究所(WRI)、 世界自然保護基金(WWF)による共同イニシアティブ。 SBTiは、科学的根拠に基づいた目標設定を定義および促進し、独立的に企業の設定した目標を評価する。800社以上の企業が、 科学的根拠に基づいた排出量削減目標の設定を表明している。

持続可能性に関するブルームバーグのアプローチは、 2019年インパクト・レポート( https://www.bloomberg.com/impact )にて閲覧できる。 昨年の活動についてまとめた2020年インパクト・レポートは、 4月に公開予定。