野村アセットマネジメント、一者による基準価額算出を採用したパイロットファンドを設定


野村アセットマネジメント株式会社は、三菱UFJ信託銀行およびその再信託銀行である日本マスタートラスト信託銀行と連携し、「運用と計算の分離」を図った一者による基準価額算出 (以下「一者計算」)※を採用したパイロットファンドを設定し、2021年9月28日より試験的運用を 開始する。

野村アセットマネジメントは、この目的について次のように述べている。

日本の投資信託業の高度化が求められている中で、長年の商慣行として行われてきた、国内籍投 資信託における二者による基準価額算出が業務運営の合理化・効率化の障壁の一つとなっている可 能性を指摘されてきました。本ファンドは、基準価額算出に関して、受託者を計算者とする一者計算の スキームを試験的に運用することで、その課題と実現可能性を検証することを目的としています。

また、一者計算のスキームは画一的なものではないため、すべての受益者の利益に資するべく、今後もこのファンド以外にも多様な計算スキームの検討や評価を行っていく。

野村アセットマネジメントは、「当社は今後も、運用の高度化を推進していくとともに、お客様のニーズに沿った商品を提供していき ます」と述べている。

 

※ 従来、国内籍投資信託における基準価額算出は、正確性と安定性を確保することを目的として、委託会社と受 託者の二者によって計算・照合されてきた。一者計算は、「基準価額算出の正確性に対する責任は委託会社にある」との前提のもと、基準価額算出にかかる業務を、委託会社が第三者に委託することで合理化・効率化を図るとともに、「運用と計算」を分離することによる基準価額の透明性向上を目的としている。