FinatextとGMOクリック証券、子ども・若者向け金融・投資教育アプリを共同開発


Fintechベンチャーの株式会社FinatextGMOクリック証券株式会社は、ゲーミフィケーションを活用した子ども・若者向け金融・投資教育アプリを共同開発することになったと2018年11月21日に発表した。

両社は、子ども・若者向け金融・投資教育アプリの共同開発に至った背景について次のように説明している。

人生100年時代を見据えて、 一人ひとりがライフプランに合わせた資産を形成していくことの重要性はますます高まっています。 政府や金融庁は、 家計の資産形成を後押しするべく、 2001年に「貯蓄から投資へ」という方針を掲げ、 その後も、 刷新された「貯蓄から資産形成へ」のスローガンのもと、 さまざまな転換施策を推し進めています。

そうした取り組みの中でも、 金融リテラシー向上の重要性に鑑み、 金融庁は、 2012年11月に設置した「金融経済教育研究会」において、 今後の金融経済教育のあり方について検討を行い、 最低限習得すべき「金融リテラシー・マップ」を提示しました。 これを受けて、 学校や社会人・高齢者のそれぞれのニーズや理解度に合わせて、 様々な金融経済教育が行われてきました。

しかしながら、 金融・投資などについての学習機会はまだまだ少なく、 金融や投資に興味をもつ機会をもたない、 もしくは、 興味はあるものの入り口で挫折してしまう人も多く、 家計の金融資産の5割以上を「現金・預貯金」が占めているというのが現状です。

FinatextとGMOクリック証券は、 「投資から資産形成へ」の流れを加速させるには、 金融リテラシーの向上が重要であり、 その中でも、 子ども・若者が早いうちから、 身近な存在として、 金融・経済や投資についての理解を深めていくことが大事であるとの考えで一致し、 このたび、 共同で金融・投資教育アプリを開発することとなりました。

 

サービス概要

共同プロジェクトでは、子どもや若者にとって親しみやすいスマートフォンやゲーミフィケーションを活用し、子どもも大人も楽しみながら金融・投資について学ぶことができるアプリを開発する。リリース時期は来年初夏を予定している。

アプリは、金融・経済に関するクイズや擬似投資ゲームなどを提供し、「金融商品の特徴」に対する理解を深めるとともに、「金融・経済に関する知識」を習得する「体験教材」となることを目指す。また、他業種や教育機関とのコラボレーションも視野に、多角的な視点で金融経済・投資を理解することができるようなサービスを構築する。

両社は次のように述べている。

Finatextはすでに「あすかぶ!」「かるFX」などゲーミフィケーションを活用した金融初心者向けアプリを数多く開発・運営しており、合計のダウンロード数は200万を超えるなど、投資を始めるきっかけを提供する技術に非常に長けています。 GMOクリック証券とともに金融・投資教育アプリを開発することで、 子どもたちや若者が金融・経済や投資に興味を持ち、 学びを深める機会を創出し、 金融リテラシーの向上に貢献してまいります。