リート(不動産投資信託)騰落率・売買代金・利回りランキング(2021年2月)


2021年2月のリート市場

東京証券取引所が公表した月刊REIT(リート)レポート(2021年2月版)によると、リート市場全体の動向を示す東証REIT指数(配当なし)は、前月終値から82.74ポイント上昇して1,929.15ポイントで2021年2月の取引を終了しました。

2021年2月末のREIT市場の時価総額合計は前月比3.61%増加し15.46兆円となりました。予想年間分配利回り(時価総額加重平均予想年間分配金利回り)は3.75%でした。1日平均売買代金(立会内)は、前月比37.13%増加し612億円となりました。2021年2月末現在、61本のリートが上場しています。

東証REIT指数の推移

月間騰落率ランキング

2021年2月の月間騰落率が大きかった上位10位銘柄は次の通りです。

順位 ファンド名 月間騰落率
1 いちごホテルリート投資法人(3463) 32.08%
2 ジャパン・ホテル・リート投資法人(8985) 25.14%
3 インヴィンシブル投資法人(8963) 23.96%
4 星野リゾート・リート投資法人(3287) 17.19%
5 阪急阪神リート投資法人(8977) 16.73%
6 森トラスト・ホテルリート投資法人(3478) 14.85%
7 インベスコ・オフィス・ジェイリート投資法人(3298) 14.35%
8 平和不動産投資法人(8966) 13.68%
9 大江戸温泉リート投資法人(3472) 13.49%
10 積水ハウス・リート投資法人(3309) 11.76%

 

売買代金ランキング(上位5銘柄)

2021年2月のリートの売買代金(立会内)ランキング(上位5銘柄)は次のとおりです。

月間の売買代金が最も大きかったのは「日本都市ファンド投資法人」で売買代金は約820億円でした。日本都市ファンド投資法人は、日本リテールファンド投資法人とMCUBS MidCity投資法人が3月1日に合併して誕生した投資法人です。

順位 銘柄コード ファンド名 月間売買代金(百万円) 前月比(1日平均売買代金の前月比)
1 8953 日本都市ファンド投資法人 82,047 +123.9%
2 8951 日本ビルファンド投資法人 64,665 +11.0%
3 3283 日本プロロジスリート投資法人 59,505 +18.7%
4 8952 ジャパンリアルエステイト投資法人 52,875 +32.2%
5 8963 インヴィンシブル投資法人 48,002 +132.0%

(データ出所:東京証券取引所)**前月比は、1日平均売買代金の前月比 )

 

利回りランキング

2021年2月末現在の分配金利回り(予想分配金利回り)上位10位ファンドは次の通りでした。

順位 投資法人(銘柄コード) 予想分配金利回り
1 サムティ・レジデンシャル投資法人(3459) 5.86%
2 マリモ地方創生リート投資法人(3470) 5.83%
2 タカラレーベン不動産投資法人(3492) 5.79%
4 スターアジア不動産投資法人(3468) 5.75%
5 トーセイ・リート投資法人(3451) 5.74%
6 エスコンジャパンリート投資法人(2971) 5.52%
7 日本リート投資法人(3296) 5.38%
7 プレミア投資法人(8956) 5.38%
9 ザイマックス・リート投資法人(3488) 5.25%
10 投資法人みらい(3476) 5.19%

(データ出所:東京証券取引所 月間リートレポート2月版)

 

2021年2月のREIT市場での主な出来事

2月の日本銀行によるJ-REITの買入れは2回(24億円)が実施されました。

ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト投資法人(3278)、三菱地所物流リート投資法人(3481)が公募増資を発表しました。

MCUBS MidCity投資法人は、2021年2月25日に上場廃止となり、3月1日付けで、日本都市ファンド投資法人(旧:日本リテールファンド投資法人)と合併しました。

また、次の9投資法人が2021年2月に2020年12月期決算を発表しました。投資法人名をクリックすると、分配金支払い履歴等をご覧頂けます。