リート(不動産投資信託)騰落率・売買代金・利回りランキング(2021年8月)


2021年8月のリート市場

東京証券取引所が公表した月刊REIT(リート)レポート(2021年8月版)によると、リート市場全体の動向を示す東証REIT指数(配当なし)は、前月終値から17.42ポイント下落して2,142.91ポイントで2021年8月の取引を終了しました。

東証REIT指数の推移

2021年8月末のREIT市場の時価総額合計は前月比0.43%減少し、17.58兆円となりました。また、予想年間分配利回り(時価総額加重平均予想年間分配金利回り)は3.35%で、前月の3.36%からわずかに低下しました。1日平均売買代金(立会内)は、前月比8.37%減少し521億円となりました。2021年8月末現在、62本のリートが東京証券取引所に上場しています。

 

月間騰落率ランキング

2021年8月の月間騰落率が大きかった不動産投資信託(リート)上位10位銘柄は次の通りです。最も上昇したのはCREロジスティクスファンド投資法人(3487)で、騰落率は9.53%でした。8月も、全般的に物流関係のリートが堅調でした。

順位 ファンド名 月間騰落率
1 CREロジスティクスファンド投資法人(3487) 9.53%
2 SOSiLA物流リート投資法人(2979) 8.43%
3 日本プロロジスリート投資法人(3283) 8.33%
4 三井不動産ロジスティクスパーク投資法人(3471) 6.19%
5 日本ロジスティクスファンド投資法人(8967) 6.17%
6 伊藤忠アドバンス・ロジスティクス投資法人(3493) 5.75%
7 産業ファンド投資法人(3249) 4.39%
8 スターツプロシード投資法人(8979) 3.21%
9 三菱地所物流リート投資法人(3481) 2.77%
10 星野リゾート・リート投資法人(3287) 2.16%

 

 

売買代金ランキング(上位5銘柄)

2021年8月のリートの売買代金(立会内)ランキング(上位5銘柄)は次のとおりです。月間の売買代金が最も大きかったのは日本ビルファンド投資法人(8951)で、売買代金は約792億円でした。

順位 銘柄コード ファンド名 月間売買代金(百万円) 前月比(1日平均売買代金の前月比)
1 8951 日本ビルファンド投資法人 79,244 +26.8%
2 8984 大和ハウスリート投資法人 59,758 +43.2%
3 8952 ジャパンリアルエステイト投資法人 50,504 -0.7%
4 3283 日本プロロジスリート投資法人 46,087 -4.6%
5 8953 日本都市ファンド投資法人 45,370 +3.1%

(データ出所:東京証券取引所)**前月比は、1日平均売買代金の前月比 )

 

利回りランキング

2021年8月末現在の分配金利回り(予想分配金利回り)上位10位ファンドは次の通りでした。

順位 投資法人(銘柄コード) 予想分配金利回り
1 タカラレーベン不動産投資法人(3492) 5.50%
2 マリモ地方創生リート投資法人(3470) 5.26%
3 日本リート投資法人(3296) 5.17%
4 エスコンジャパンリート投資法人(2971) 5.02%
4 トーセイ・リート投資法人(3451) 5.02%
6 スターアジア不動産投資法人(3468) 4.87%
7 ケネディクス商業リート投資法人(3453) 4.81%
8 ザイマックス・リート投資法人(3488) 4.80%
9 サムティ・レジデンシャル投資法人(3459) 4.52%
10 フロンティア不動産投資法人(8964) 4.51%

(データ出所:東京証券取引所 月間リートレポート8月版)

 

2021年8月のREIT市場での主な出来事

日本銀行によるREITの買入れは実施されませんでした。

イオンリート投資法人(3292)、スターアジア不動産投資法人(3468)、タカラレーベン不動産投資法人(3492)、サンケイリアルエステート投資法人(2972)、大和ハウスリート投資法人(8984)、アクティビア・プロパティーズ投資法人(3279)が公募増資を発表しました。

また、次の8投資法人が2021年6月期決算を発表しました。投資法人名をクリックすると、分配金支払い履歴等をご覧頂けます。