S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス、環境省より「ESGファイナンス・アワード」の金賞を受賞


世界有数の指数プロバイダーの1つであるS&P ダウ・ジョーンズ・インデックスは2020年2月27日、「ESGファイナンス・アワード2020」の金融サービス部門で金賞を受賞したと発表した。このアワードは、日本の環境省が創設した賞であり、環境・社会・ガバナンス(ESG)金融及びサステナブル投資の普及・拡大に大きく貢献した企業に毎年贈られることになった。

学識経験者、投資プロフェッショナル、及び環境金融関連の有識者から構成される「ESGファイナンス・アワード・ジャパン選定委員会」が申請書類を評価した。S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスは指数を通じてESG開示の透明性を促進し、現地の投資コミュニティに対するエンゲージメント活動を積極的に推進しており、こうした弊社の革新的な取り組みが評価され、金融サービス部門唯一の金賞受賞者となった。

S&P グローバル・カーボン・エフィシェント指数は2018年の算出開始以降、優れたパフォーマンスを上げており、日本の年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)のESG投資ポートフォリオにも採用されている。2019年12月現在、この指数では構成銘柄の温室効果ガス排出量(GHG)が日本で21%、海外で39%削減されている一方で、親指数ベンチマークと同様なリスク・リターン・プロファイルを維持している。さらに、2019年3月の指数のリバランス(見直し)が示す通り、2019年には炭素排出量を開示した企業数が大幅に増加しており、世界全体で113の企業が新たにGHGを開示し、その内の33社が日本を本拠地とする企業だった。

S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスの最高経営責任者(CEO)であるAlex Matturri氏は以下のように述べている。

S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスは、ESG分野における弊社の継続的な取り組みや貢献に対して日本政府に評価いただいたことを大変光栄に思います。弊社は今月、東京都が主催する東京金融賞2019においてESG投資部門を受賞しましたが、その直後に新たなアワードを受賞したことを大変嬉しく思います。S&P DJI及び親会社であるS&P グローバルは、革新的なESGベンチマーク、リサーチ、データ、及びアナリティクスを提供することにより、投資家がESGの視点を通じて投資機会を特定し、リスクを管理できるように努めています。

S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスによると、実際に、同社は革新的な指数ベースのESGソリューションを引き続き世界の市場に提供している。例えば、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスは今年、提案された「欧州連合(EU)気候ベンチマーク規制」に合致する指数シリーズを算出する計画を発表した。企業が低炭素社会への移行に向けて取り組みを進める中で、この指数のコンセプトは市場参加者がリスクや投資機会を捉えることができるように設計されている。また、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスは資産運用会社や主要市場の取引所パートナーと協力して指数の開発を続けており、これらはESGに注目した指数ベースの投資戦略を策定するために用いられている。