ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ、「SPDRゴールド・ミニシェアーズ・トラスト」の日本国内での取扱いを開始


ステート・ストリート・コーポレーション(本社: 米ボストン)の資産運用部門であるステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズは、2019年10月23日、米国NYSEアーカ取引所に上場されている『SPDRゴールド・ミニシェアーズ・トラスト』(GLDM)の日本国内での取り扱いを開始したことを発表した。

GLDMは金現物に裏付けられたETFであり、運用に係る経費率は年率0.18%と、世界における同様のETFの中でも最安クラスのETFの一つ。ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズは、「GLDMは、流動性や透明性があり、かつ安全な方法で金の長期的エクスポージャーへのアクセスを求める投資家の役に立ち得ると同時に、分散投資のメリットももたらし得ます」とコメントしている。

ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズとワールド・ゴールド・カウンシル(1)は、2018年6月にGLDMをまず米国で設定・上場した(ティッカー:GLDM)。この「低コスト金ETF」は、一口当たり基準価額が米国での設定当初において金100分の1オンスをLBMA午後金価格(米ドル建て)で評価した価値を表象するように設定された(2)。

GLDMは、米国で初めて取引された金ETFであり、かつ初めて実物資産に裏付けられた米国上場ETFである『SPDRゴールド・シェアーズ』(GLD)を含む、金現物に裏付けられたETFシリーズの一つ。(GLDは米国上場最初の3日間で10億米ドルを超える資産を集めて以来(3)、マーケットで最大の金ETFであり続けており、純資産総額は約450億米ドルに達する(4)。なお、GLDは東京証券取引所に重複上場されている。)

ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズでグローバルSPDR ETFビジネス責任者を務めるロリー・トビン氏は次のように述べている。

GLDMは、金現物に裏付けられた商品が、ポートフォリオにもたらし得るリスク調整後リターンへのアクセスを追求する投資家にとって費用対効果が高く、効率の良い、流動性の高いソリューションを提供します。インフレーション見通しが低く、政治情勢や市場動向が不透明な現在の状況下で、本件は、GLDMによる分散投資のメリットを利用する機会を日本の投資家にとてもタイミング良く提供できることとなるでしょう。

ワールド・ゴールド・カウンシルの米国マネージング・ディレクターであるジョー・カバトーニ氏は次のように述べている。

当社のリサーチによれば、金現物に裏付けられたETFに対する投資家のニーズは増加し続けており、世界における総資産額は今年9月に過去最高水準に達しています。投資家による投資戦略の一部として、金にアクセスするためのさらなるソリューションを提供できることをうれしく思います。

この度、新たにGLDM の取扱いを開始することにより、ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズが日本国内で取り扱う外国ETFの銘柄数は、全52銘柄となる(東京証券取引所の重複上場3銘柄を含む。)。

脚注

(1) ワールド・ゴールド・カウンシルは、GLDMのスポンサーであるWGC USAアセット・マネジメント・カンパニーLLCの親会社。

(2) 当該金価格は2018年6月25日におけるLBMA午後金価格を用いて決定された。

(3) 出所:ブルームバーグ・ファイナンスL.P.、ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ(2019年8月30日時点)

(4) 448億米ドル(2019年9月28日時点、出所:ブルームバーグ)

SPDR ETFについて

SPDR ETFは、ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズが提供する米国内外の様々な資産クラスを網羅するETF(上場投資信託)シリーズ。ステート・ストリート・コーポレーションの100%子会社であり、米国の登録投資顧問会社であるステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ・ファンド・マネジメントによって運用されている。SPDR ETFは、投資家の投資戦略をきめ細やかに満たす、柔軟な商品選択肢を提供する。

ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズはETFのパイオニアであり、1993年に世界初のETFとなるSPDR S&P 500ETFを設定して以来、ETF業界の先駆者として、金、グローバル不動産、グローバル債券、およびセクターのETF等、世界市場に革新的な新商品を提供してきた。