インンベスコ・アセット・マネジメント、「インベスコ 世界グリーンボンド・ファンド」を設定


インベスコ・アセット・マネジメント株式会社は、2021年11月15日に、「インベスコ 世界グリーンボンド・ファンド〈為替ヘッジなし〉/〈為替ヘ ッジあり〉」(追加型投信/内外/債券)を設定し、運用を開始した。「インベスコ 世界グリーンボンド・ファンド〈為替ヘッジなし〉/〈為替ヘ ッジあり〉」は、日本の公募投信で初めて 1設定される、グリーンボンドを主要投資対象とした投資信託

グリーンボンドとは、地球温暖化対策や再生可能エネルギーに関する事業など、環境問題解決につながるグリーンプロ ジェクト(環境改善事業)に調達資金の使用目的を限定した債券。インベスコ・アセット・マネジメントによると、気候変動など世界的な環境課題に対す る意識の高まりを背景に発行額は増加し、2021 年の世界での市場規模は、5 年前に比べて約 9 倍の約 7,300 億ドル2に迫る。また、投資成果を求めることに併せて、社会問題の中でも大きく注目が高まっている環境課題の解決に参加できる選択肢として、世界の機関投資家や富裕層をはじめとした投資家からの注目も高まっている。

インベスコ 世界グリーン・ボンド・ファンド

「インベスコ 世界グリーンボンド・ファンド〈為替ヘッジなし〉/〈為替ヘ ッジあり〉」は、世界のグリーンボンド(約 740 銘柄)の中から、原則として取得時に投資適格 3以上の信用格付け を有するグリーンボンドに投資を行う。独自格付を用いたクレジット分析(信用力調査)、独自スコアリングによるESG 分析、12 段階評価による流動性分析など、徹底的に銘柄を厳選して投資を行うことで、相対的に価格変動リ スクを抑えながら、長期で安定的な利回りの獲得を目指す。

インベスコ・アセット・マネジメントによると、これまでは、「社会のために貢献すること」と「自身のために運用成果を求めること」は別々の方向性と思われがちだったが、グリーンボンドはこの 2 つを同時にかなえられる新しい資産クラスであり、同ファンドは「環境課題解決への貢献」と 「長期で安定的な利回りの獲得」を同時に実現することが期待できる。

代表取締役社長兼 CEO である佐藤秀樹氏は、同ファンドの設定に関して次のように述べている。

インベスコは、世界のESG 投資をけん引するリーダーであると自負しています。我々は、これからの資産運用には ESG を考慮することが 不可欠であると考えています。グリーンボンドは世界的に急成長している分野であり、環境課題の解決と金融リターンの 両立を実現する ESG 投資のど真ん中に位置づけられる商品だと考えており、今回、日本で初めて、グリーンボンドに投 資する投資信託をお届けすることができて大変嬉しく思います。インベスコはこれからも ESG 投資のリーダーとして、長期的な資産形成そして持続可能な社会への一助となる投資信託商品の提供に注力していきます。

 

1 2008 年以降に設定された国内公募投資信託(償還済みを含む)で、信託約款目論見書などの開示情報からグリーンボンドが主要投資対象と判断できる投資信託としては、同ファンドが初めて設定されるファンド。 2021 年 8 月末現在、QUICK 資産運用研究所調べ
2 Bloomberg Barclays MSCI Green Bind Index の時価総額 2021 年 8 月末現在、出所:ブルームバーグ
3 債券や発行体の債務不履行(デフォルト)リスクが低く、信用力の高い状態を指す。主な格付会社では、 BBB 格相当以上を投資適格とし、一方、格付がBB格相当以下のものを投機的という。