ETF セキュリティーズ、貴金属上場投信5銘柄を上場


ETF セキュリティーズは、8月24日に、5銘柄の貴金属上場投信東京証券取引所に上場する。今回上場する5 銘柄は、全て貴金属の現物によって担保されており、ロンドン証券取引所との重複上場になる。銀ETF、白金ETF、パラジウムETF、貴金属バスケットETFの上場は日本初となる。

新規上場銘柄

銘柄名

証券コード

ETFS 金上場投信(金ETF) 1672
ETFS 銀上場投信(銀ETF) 1673
ETFS 白金上場投信(プラチナETF) 1674
ETFS パラジウム上場投信(パラジウムETF) 1675
ETFS 貴金属バスケット上場投信(貴金属バスケットETF) 1676

ETFセキュリティーズでは、「今回の上場により、日本の投資家の皆様に、金、銀、白金、パラジウム、貴金属バスケット<金上場投信の4/10、銀上場投信の12/10、白金上場投信の1/10、パラジウム上場投信の2/10 の合計>という貴金属を網羅した透明性の高い、効率的、低コストの投資手段を提供させていただけることとなりました」と述べている。

<ファンドの特徴>

  • 透明性・・・金等の貴金属の現物市場価格に追随する。
  • 流動性・・・欧州市場の複数のマーケット・メイカーが流動性を供給する。このため、ロンドン市場と東京市場の間での決済を初めて可能にした。
  • 安全性・・・100%現物の地金によって担保されている。
  • 低コスト・・・世界最低の管理報酬。
  • 実績・・・商品上場投信を世界で最初に設定したETF セキュリティーズが管理する。
  • 円建て取引・・・東京証券取引所での取引は円建てで行なわれる。

また、ETFセキュリティーズでは、貴金属上場投信5 銘柄の意義や保有のメリットについて次のように述べている。

過去4 年の間に72 億ドル(約7 千億円)にも拡大している貴金属上場投信に対する世界的な需要の高まりに対応するものです。日本の投資家の皆様に、これまで効率的かつ手軽な投資が困難であった幅広い貴金属に対する投資手段を提供させていただきます。貴金属は、他の商品と異なって、滅失することがなく、保管が容易であるため、上場投信を、カストディアンにより分別管理されている貴金属の延べ棒により担保することができます。また、価格設定には透明性があり、信用リスクもありません。このため、投資家の皆様は、現物によって担保されている上場投信によって、手軽に売買できない、保管や保険をどうするのか、といった現物であれば生じ得るであろう難しい問題を避けることができます。商品上場投信は、貴金属価格に追随するものであって、株価と相関関係にないため、投資家の皆様は、ポートフォリオ分散という効果を得ることができます。

今回上場予定の5銘柄は、HSBC銀行がカストディアンとして保管している分別管理されている現物により担保されています。HSBC銀行は、世界有数の商品上場信託にかかるカストディアンです。カストディアンにより保管されている貴金属は、ロンドン地金市場協会又はロンドン白金・パラジウム市場の定めた市場受渡し適合品(グッド・デリバリー)です。

ETF セキュリティーズとしては、投資家の皆様の利益を第一に考えて、今後とも手軽かつ効率的な新たな投資手段を提供してまいりたいと考えております。このため、投資家の皆様が流動性の高い市場において安心してお取り引きいただけるよう、日本における市場インフラを含めた市場機能の改善にも貢献してまいりたいと考えております。今回の上場はその第一段階であり、日本の投資家の皆様のお役に立つべく一層の努力を重ねてまいる所存ですので、ご指導ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。

ETF セキュリティーズ・リミテッドについて

ETF セキュリティーズ・グループは、世界で最初の金上場投信であるゴールド・ブリオン・セキュリティーズを2003 年に設定・上場した。現在、ロンドン証券取引所、フランクルト証券取引所、ユーロネクスト(パリ・アムテルダム)、イタリア証券取引所、オーストラリア証券取引所、ニューヨーク証券取引所に、150 本以上の上場投資信託を上場させている。8月12日現在で、その運用資産残高は120億ドルを超えており、世界の10 大上場投資信託運用会社の一角を占めている。