TORANOTEC、「トラノコ・ファンド」の2017年の状況を総括


資産運用とアプリ開発・運営を行うフィンテック企業、 TORANOTEC株式会社は2018年1月18日、 2017年6月より提供を開始しているおつりで投資サービス「トラノコ」の投資先ファンドにつき、 状況を公表した。 TORANOTEC株式会社によると、いままで投資にお金や時間がかけられなかった若年層、 投資未経験者などに利用され、 着実な成果を実現している。

「トラノコ」は、 クレジット・カードやデビット・カード、 公共交通機関共通乗車カード等から収集される日々のお買い物データに基づき、 買い物の「おつり」分を、 毎日コツコツ、 楽しく簡単に投資に振り向けることができるトラノテックの100%子会社であるTORANOTEC投信投資顧問株式会社「トラノテック投信」が提供する資産運用サービス。 毎月5円以上1円刻みという少額から投資でき、 無理のない範囲で長期的に資産形成を行うことができるシステムとなっている。 トラノコで積み上げた「おつり」は、 安定重視の「トラノコ・ファンドI」(小トラ)、 バランス重視の「トラノコ・ファンドII」(中トラ)、 およびリターン重視の「トラノコ・ファンドIII」(大トラ)というリスク・リターンの異なる3つのファンドから、 サービス利用者がリスク許容度に応じて選択したファンドに、 月次で投資される。

<運用実績>

3ファンドはいずれも、 ETF等を用いてバランスのとれた分散投資を行なっており、 高度な数理分析に基づき、 各資産クラスへの投資割合を変えることでリスク・リターンの違いを実現している。 2017年12月29日時点の各ファンドの資産配分は以下の円グラフの通りとなっている。

 

トラノコ

2017年12月29日現在、 米国株式や日本株式への投資比率が高いリターン重視ファンド「大トラ」は、 2017年4月24日のファンド設定以来、 年率換算で9.39%の上昇をしており、 債券への投資比率が高い安定重視ファンド「小トラ」は、 年率換算で3.86%上昇している。 また、 その中間の性質を持つ「中トラ」は、 年率換算で6.20%の上昇を記録している。 いずれも、 市況の変化による上下の変動はあったが、 ファンド設計通り、 大トラが最も高いリターンを出し、 小トラは、 リターンは比較して小さいものの、 大きな下落なく推移した。 なお、 ファンド設定来ではなく、 2017年6月「トラノコ」サービスリリース直後より利用したユーザーの運用実績(7月13日から運用開始)は、 大トラ:10.38%、 中トラ:7.20%、 小トラ:4.70%(すべて年率換算)となった。 ファンド設定来の基準価額の推移は以下のグラフの通りとなっている。

トラノコ運用実績

<利用者状況>

トラノコ2017年12月末現在、 利用者の42%がリターン重視の「大トラ」、 48%がバランス重視の「中トラ」を選択している。 「トラノコ」の利用者の85%は40歳代以下、 60%がトラノコで初めて投資を経験した人であり、 利用者の大部分が若い世代の投資未経験者となっている。

投資に回している「おつり」額はかなりのばらつきがあるものの、 大多数のご利用者が月次で5千円から1万円程度のおつりを運用に回している。 TORANOTECによると、5円から1円刻みで投資できることもあり、 少額の投資を楽しんでいる人も多く、 日々の生活の中で無理なくコツコツと投資を行なえるツールとして利用されている。

一方で、 「おつり投資の追加」機能を利用して、 利用開始直後から大きな金額を投資する利用者も増えてきている。 百万円以上の運用をしている人も多く、 TORANOTECHでは「投資額が増えれば増えるほど、 運用額に対する費用の割合が安くなるトラノコの料金体系と質の高い分散投資をご好評いただいています」とコメントしている。 尚、 昨年10月より提供開始した買い物等のポイントで投資ができる「ポイントで投資」機能を活用し、 すでに数万円を「ポイントで投資」を通じて投資している利用者も出てきている。

2017年を振り返り、 トラノテックの代表取締役社長ジャスティン・バロック氏は次の通り述べている。

トラノテックは、 すべての人が投資家になれる世界の実現を目指し、 昨年「トラノコ」を立ち上げました。 サービスを開始して8ヶ月、 目指した通り、 保有資産規模や投資経験にかかわらず、 ご利用者の皆様が無理のない範囲でコツコツと投資ができるシステムを立ち上げ、 想定通りの運用成績をご提供できたことを大変嬉しく思います。 当社では、 ご利用者にとってより使い勝手の良いサービスを目指し、 様々な業種の企業と提携・協業を進めており、 投資が人びとの生活の身近な存在となり、 ご利用者が安心して資産形成をしていけるよう、 引き続き着実なアプリ運営と質の高いファンド運用を行ってまいります。

TORANOTEC株式会社
名称: TORANOTEC株式会社
所在地: 東京都港区虎ノ門4-3-1 城山トラストタワー27階
代表者: 代表取締役社長 ジャスティン・バロック
事業内容: 金融サービス投資、 フィンテック開発、 アプリ運営
設立年月日: 2016年8月17日
URL: http://toranotec.com

TORANOTEC投信投資顧問株式会社
名称: TORANOTEC投信投資顧問株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第384号
商品投資顧問業 農経(2)第19号
所在地: 東京都港区虎ノ門4-3-1城山トラストタワー27階
代表者: 代表取締役社長 小山 卓也
事業内容: 投資運用業および投資助言・代理業 / 第二種金融商品取引業 / 商品投資顧問業
加入協会: 一般社団法人投資信託協会
一般社団法人日本投資顧問業協会 会員第011-00822号
日本商品投資顧問業協会
設立年月日: 1998年7月31日
URL: http://toranotecasset.com