ロボアド「Wealth Wing」、ファクトセット社のESGスコアデータを採用しロボアドでESG投資が可能に


株式会社Finatextホールディングスの子会社で証券事業を行う株式会社スマートプラスが提供するリターンにこだわる次世代型ロボアド「Wealth Wing(ウェルス ウイング)」がファクトセット社の提供するESGスコア(※1)を採用し、 ロボアドバイザーで初めてESG投資(※2)を可能にした。

Wealth WingでESG投資が可能に

スマートプラスは、ESGスコアの導入経緯や理由について次のように述べている。

2015年にSDGsが国連において採択され、 企業は持続可能な社会を目指すための取組を始めています。

こうした背景の中、 年金基金など大きな資産を長期で運用する機関投資家を中心にESG投資が注目され、 実際にESG投資の観点を踏まえた運用が広がり始めています。

また、 2018年からESG関連の投資信託が増加し、 2020年には国内の関連投資信託の新規設定数が36本にも及んでいます。 関連投資信託の預かり資産においても2021年3月末には1年前の4倍の2兆4500億円に到達しており、 個人投資家の方々もESG投資を重要視し始めています(※3)。

当社としてもSDGsの達成、 サステナブルな社会への実現に寄与していく事、 また、 個人投資家の方々により簡単に、 透明性の高いESG投資が行え、 それを株式投資のリターンとして享受できる環境を整えることが必要と考え、 Wealth WingにおいてESGを考慮した運用を行うことといたしました。

今回、 ESGを考慮した運用を行うためのデータについてはファクトセット社のESGスコアを採用しています。 本データにおいて投資リターンの底上げ狙うことができる示唆が認められたためWealth Wingの「リターンへのこだわり」と「ESGを考慮した運用」が実現できると確信し採用に至りました。

今回のESGスコアの導入を受け、 個人投資家は気軽に、 透明性の高いESG投資を行いつつリターンにもこだわる運用が可能となります。

(※1)ESGスコアとは:ESGとは環境、 社会、 企業統治を意識した取り組みのことを指します。 Wealth Wingでは、 銘柄それぞれにESGの観点に基づいた取り組みに応じて算出されたスコア(0~100)を基にポートフォリオのスコアを算出している。 ESGスコアの高い戦略ほど、 環境、 社会、 企業統治に配慮した銘柄、 ポートフォリオに投資していることになる。 個別銘柄のESGスコアはTruvalue Labs社が算出しファクトセットが提供するESGスコアを利用している。

(※2)ESG投資とは:従来の財務情報だけでなく、 環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)要素も考慮した投資のことを指している。

(※3)日本経済新聞社の記事 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOMH097470Z00C21A4000000/?unlock=1 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGD251450V21C20A2000000/ より引用

 

■Wealth WingのESGスコアを用いた運用について

Wealth Wingにおいては以下の観点からESGスコアを用いた運用を行う。

1.ネガティブスクリーニング

ESGスコアにおいて、 ある一定の水準を下回った場合、 その銘柄が市場にアンダーパフォームする傾向が見られたため、 特定の水準を下回った銘柄に関しては投資ユニバースから除外する処理を行っている。 これにより、 ESGスコアの高い銘柄を採用する確率が上がり、 ポートフォリオ全体のESGスコアが上昇する。 (※4)

ネガティブスクリーニング

2.ポートフォリオ組成

ポートフォリオの組成において、 同等のファクター(後述)のエクスポージャーが達成できるのであれば、 ESGスコアが高くなるようにポートフォリオを組成いする。 これにより、 投資家のリターンを犠牲にすることなく、 ESG投資が可能になる。

分析プロセス

Wealth WingにおけるESG投資の始め方

Wealth WingにおけるESG投資の始め方

Wealth Wing の特徴

1)価格変動リスクを抑えて高い超過収益を実現

価格変動リスクを抑えて高い超過収益を実現

※将来のリターンを保障するものではない。

Wealth Wingが提供するポートフォリオは、 約18の個別銘柄で構成されており、 分散投資を実現している。 アクティブ運用でありながら東証1部全体(市場平均)に連動するよう最適化されているため、 図の様に安定的に東証1部全体の動きに連動しながらも、 市場平均以上のパフォーマンスを実現し続けている。

2)簡単2問の診断で貴方に合ったポートフォリオを提供( 特許出願中

たった2問の質問内容で、 高度なポートフォリオを提供する。

質問内容は以下の2問。 また、 リターンやESGスコア等を比較しながら運用するポートフォリオを決定できるように、 ランキングからポートフォリオを選択する機能も搭載している。

図1:景気間診断:今の景気は上昇しているか、 トップなのか、 下降しているのかを診断いただきます
図2:リスク診断:ご自身のリスクに合わせて適切なリターンを設定します
図3:ポートフォリオ:2つの質問から出されたポートフォリオに沿って戦略を決定

Wealth Wingが提供するポートフォリオ

3)一部の専門家が行う高度な投資手法を個人投資家も少額から運用可能に。 ( 特許出願中

機関投資家でしか実現することができなかった複数の銘柄要因に投資する手法「マルチ・ファクター投資」を用いたポートフォリオを提供している。 Wealth WingはPER、PBR、ボラティリティなどの従来からあるファクターに加え50以上のファクターを分析し各投資家に適したポートフォリオを提供する。株式会社スマートプラスによると、従来、 このような手法は一部の専門家にしか行えず、 加えて運用に必要な初期費用も数千万単位で必要だった。

スマートプラスは「このように、 Wealth Wingは一部の専門家でしか行えなかった高度な投資手法を、 個人投資家でも15万円という比較的少額から簡単に運用することを可能とした画期的な資産運用サービスです」と述べている。

4)ESGスコアを用いた運用

昨今の社会的、 経済的情勢を受けWealth WingはESGスコアを用いた運用を行う。 具体的には以下の3点の観点から個人投資家がESG投資を気軽に、 透明性が高い環境のもと行えるようにする。

1.ネガティブスクリーニング

ESGスコアにおいて、 ある一定の水準を下回った場合、 その銘柄が市場にアンダーパフォームする傾向が見られたため、 特定の水準を下回った銘柄に関しては投資ユニバースから除外する処理を行っている。 これにより、 ESGスコアの高い銘柄を採用する確率が上がり、 ポートフォリオ全体のESGスコアが上昇する。

2.ポートフォリオ組成

ポートフォリオ組成において、 同等のファクターの特徴が達成できるのであれば、 ESGスコアが高くなるようにポートフォリオを組成する。

3.ESGスコアの表示

投資家にとって不透明なESG投資が行われないよう、 FactSet社から提供される各銘柄のESGスコアを用い、 各ポートフォリオに対してスマートプラスで計算したESGスコアを付与、 表示する。

5)市場リスクを排除するスマートヘッジ機能( 特許出願中

スマートプラスによると、これまでのおまかせ資産運用(ロボアドバイザー)には、 市況全体が下落した場合、 投資家の資産を守る手段が存在しないという問題があった。Wealth Wingではその問題点を解消する、 スマートヘッジという機能を提供している。 スマートヘッジは運用資産を担保に信用取引を利用して市場平均を対象としたインバースETFを売買することで、 株価下落時の資産減少幅が抑えられる機能。 ボタン1つで簡単に設定し、 自動でヘッジを行うことができるため、 時間や手間は一切かからない。本来ヘッジには別途資金が必要となるが、 信用取引を利用することで資金を用意することなく低コストでヘッジを行うことができる(信用建玉に対する金利がコストとしてかかる)。