フィデリティ投信、世界的金利水準の高まりを背景に社債持ち切り運用のファンドを設定


フィデリティ投信は、「フィデリティ ・グローバル社債・ファンド 2023-09」(愛称:インカム・ジェネレーション)を2023年9月22日に設定する。

フィデリティ投信が新たに設定するのは、信託期間が約4年3か月の債券持ち切り運用を行うファンド。2023年9月22日を設定日、2027年12月20日を償還日とした限定追加型の投資信託で、原則として信託期間内に満期を迎える世界の企業が発行する米ドル建て社債から、投資対象銘柄を厳選し、インカムを得ることを狙う。満期まで保有する「持ち切り運用」を行うファンドはフィデリティ投信として初の日本での提供となります。また為替ヘッジの「あり」「なし」を選択でき、為替ヘッジ「あり」は信託期間中における為替変動リスクの低減と、通期ヘッジを行うことで為替ヘッジコストの変動の抑制を目指す。

 

持ち切り運用の特徴

債券は一般的に、発行時の条件に従って定期的にクーポンが支払われ、満期日に額面金額が支払われる。フィデリティ投信によると、このファンドは償還まで保有することで、債券価格の変動による影響を抑制しつつ、安定的なクーポンの積み上げを期待できる。(イメージ図注記は文末ご参照。)

債券持ち切り運用の特徴

フィデリティ・インターナショナルがグローバルの調査力を生かし銘柄を選定し運用

フィデリティ投信によると、運用を担当するフィデリティ・インターナショナルは、長年蓄積してきた経験に基づく質の高い企業調査を強みとしている。債券の持ち切り運用では、債務不履行を極力回避するためにも、組入銘柄の選定が重要。このファンドでは、フィデリティ・インターナショナルの、企業の信用力に着目した債券調査に加え、株式アナリストとの協働により、企業の収益力など株式調査も活用し、多角的で深い分析力が生かされたポートフォリオを構築する。

同ファンドを設定するにあたり、 フィデリティ投信代表取締役社長 デレック・ヤング氏は次のようにコメントしている。

世界的な金利水準の高まりを、日本の投資家のみなさまに享受いただけることを願い、このたび日本の公募投信ではフィデリティ投信として初の、社債を満期まで保有する持ち切り運用に特化した「フィデリティ・グローバル社債・ファンド 2023-09」 をご提供いたします。フィデリティ・インターナショナルが世界中の銘柄から厳選したこのファンドが、日本の投資家のみなさまの、資産形成の一助となれば幸いです。

フィデリティ投信によると、同ファンドは、預金金利を上回る金利水準での資産形成を目指す顧客や、ファンドの償還日を現行NISAの終了時と合わせることで当該枠の最大限の活用を目指す個人投資家ニーズに応えるファンドとなっている。9月22日に設定予定で、募集は関西みらい銀行、北洋証券、みなと銀行にて開始しており、9月1日より浜銀TT証券でも申し込みが可能となった。

フィデリティ投信は、「今後もさまざまなニーズに応えられる優れた運用商品を提供し、日本の投資家のみなさまの資産形成をサポートしてまいります」と述べている。