投資信託の純資産総額ランキング(2019年3月)


投資信託の純資産総額ランキング

投資信託純資産総額ランキング

フィデリティ・USリート・ファンドB(ヘッジ無)が1位に返り咲き

投資信託事情・投信まとなびによると、2019年3月現在の国内最大ファンド上位50位ランキング(追加型株式投資信託ETFは除く)は除く)は下表の通りでした。

フィデリティ投信が運用する「フィデリティ・USリート・ファンドB(ヘッジ無)」が1位に返り咲きました。3月末の純資産額は約6520.8億円でした。同ファンドは、米国の取引所に上場されている不動産投資信託(リート)に投資するファンド2003年12月9日に運用が開始されました。信託期間は無期限です。

2019年2月に1位だった「フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド」は2位に順位を下げました。

また、注目されているレオス・キャピタルワークスの「ひふみプラス」は順位を一つ下げげ第5位になりました。「ひふみプラス」の3月末の純資産額は前月比0.3%増加して6,038.1億円になりました。

 

分配頻度

純資産額上位50位までのファンドの分配頻度を見ると、毎月分配型(年12回)のファンドが25本と半数を占め、次いで年1回分配ファンドが20本、年2回分配ファンドが5本でした。

投資対象

 純資産額上位50位までのファンドの投資対象資産別の分布を見ると、外国の株式に投資するファンドが17本と最も多く、次いで日本の株式と外国のREITが各7本、外国の債券に投資するファンドが6本、アロケーション型と国内の債券に投資するファンドが各5本、国内のREITに投資するファンドが3本でした。投資対象の内訳は2月と変わらず、引き続き海外の資産に投資するファンドが過半数を占めています。

資金増減

投資信託の人気を測るバロメーターでもある月中の資金増減(月中の設定額(販売額)から解約額を差引いた額)を見ると、純資産額上位50位までのファンドの中で資金増加額が最も大きかったのは、ピクテ投信投資顧問の運用する「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)」で、資金増加額は248.3億円でした。

「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)」は世界の高配当利回りの公益株に分散投資するファンドで、2005年2月に設定されました。信託期間は無期限です。なお、同ファンドが投資対象とする公益株とは電力、ガス、通信関連企業を指します。

なお、2019年2月に資金増加となったのは上位50位ファンドのうち17ファンドだけでした。月間資金増加額上位5位ファンドは次の通りです。

運用会社 ファンド名 月末純資産額(億円) 月間資金増加額(億円)
ピクテ投信 ピクテ・グローバル・インカム株式F(毎月) 6,329.6 248.3
東京海上AM 東京海上・円資産バランスF(毎月)《円奏会》 5,396.6 157.3
三井住友トラスト J-REIT・リサーチ・オープン(毎月) 3,170.6 145.9
大和投信 ダイワJ-REITオープン(毎月) 2,156.2 128.6
三井住友トラスト 次世代通信関連 世界株式戦略ファンド《THE 5G》 2,643.4 87.2

 

一方、純資産総額上位50位ファンドの中で、月中の資金減少額が最も大きかったのは、2月と同じく三井住友DSアセットマネジメントの「グローバルAIファンド」で、減少額は約246.7億円でした。純資産額上位50位ファンドの中で月間の資金減少額が最も大きかったファンド5本は次の通りでした。

運用会社 ファンド名 月末純資産額(億円) 月間資金減少額(億円)
三井住友AM グローバルAIファンド 2,569.2 -246.7
AM-One 新興国ハイクオリティ成長株式ファンド《未来の世界(新興国)》 2,297.1 -139.4
日興AM グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年) 4,163.3 -134.1
AM-One 新光 US-REITオープン《ゼウス》 6,074.0 -126.7
大和投信 ロボット・テクノロジー関連株F -ロボテック- 3,411.9 -126.6

また、3月も国内のREITに投資するファンドは資金増加が見られた一方で、外国のREITに投資するファンドはDIAM世界リートインデックスファンドを除く6本が資金減少となりました。

 

外国REITに投資するファンドの資金増減状況

運用会社 ファンド名 純資産総額(億円) 月間資金増減(億円)
AM-One 新光 US-REITオープン《ゼウス》 6,074.0 -126.7
フィデリティ投信 フィデリティ・USリート・ファンドB(ヘッジ無) 6,520.8 -88.8
日興AM ラサール・グローバルREITファンド(毎月) 5,142.7 -81.6
三菱UFJ国際投信 ワールド・リート・オープン(毎月) 2,806.8 -79.6
大和投信 ダイワ・US-REIT・オープン(毎月)B(ヘッジ無) 5,468.7 -54.0
大和投信 ダイワ米国リート・ファンド(毎月)ヘッジ無 3,287.5 -11.9
AM-One DIAM世界リートインデックスファンド(毎月) 2,035.3 13.8

 

騰落率(過去1年)− 騰落率トップは「ダイワ・US-REIT・オープン(毎月)B(ヘッジ無)」

次に、純資産総額50位までのファンドの騰落率を見ると、過去1年の騰落率がプラスだったのは50本中41本でした。

過去1年の騰落率が最も高かったのは「ダイワ・US-REIT・オープン(毎月)B(ヘッジ無)」で、騰落率は+22.7%でした。過去1年の騰落率上位5ファンドは次の通りです。全て外国のREITに投資するファンドでした。運用成績が良いにもかかわらず、資金減少が大きいということは、利益確定の売却が先行しているものと推測されます。

運用会社 ファンド名 純資産額(億円) 騰落率(1年)
大和投信 ダイワ・US-REIT・オープン(毎月)B(ヘッジ無) 5,468.7 22.7 %
大和投信 ダイワ米国リート・ファンド(毎月)ヘッジ無 3,287.5 22.4 %
フィデリティ投信 フィデリティ・USリート・ファンドB(ヘッジ無) 6,520.8 22.1 %
AM-One 新光 US-REITオープン《ゼウス》 6,074.0 19.8 %
日興AM ラサール・グローバルREITファンド(毎月) 5,142.7 18.6 %

 

騰落率(過去5年)− 騰落率トップは「netWIN GS・インターネット戦略F B(ヘッジ無)」

また、過去5年の騰落率を見ると、純資産額上位50位までのファンドで5年以上の運用期間があった35本のファンドについては、1本を除いて34本のファンドで騰落率がプラスでした。過去5年の騰落率が最も高かったのは、ゴールドマン・サックスの「netWIN GS・インターネット戦略F B(ヘッジ無)」で、騰落率は+94.7%でした。なお、レオス・キャピタルワークスの「ひふみプラス」の騰落率は+91.5%でした。純資産上位50位ファンドの中で、過去5年の騰落率が最も高かったファンド5本は次の通りです。

運用会社 ファンド名 純資産額(億円) 騰落率(5年)
ゴールドマン・S netWIN GS・インターネット戦略F B(ヘッジ無) 2,910.3 +94.7 %
レオス ひふみプラス 6,038.1 +91.5 %
野村AM 野村インド株投資 4,476.1 +73.9 %
日興AM インデックスファンド225 2,271.1 +51.4 %
AM-One 日経225ノーロードオープン 2,059.1 +50.2 %

 

騰落率データの詳細については、投信まとなびの投信検索等http://www.matonavi.jp/retrieval/で詳細をご確認下さい。

【投資信託の純資産総額ランキング(2019年3月)】

順位 運用会社 ファンド名 純資産(億円) 資金増減(億円) 騰落率(1年)% 騰落率(5年)%
1 フィデリティ フィデリティ・USリート・ファンドB(ヘッジ無) 6,520.8 -88.8 22.1 46.1
2 フィデリティ フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド 6,443.4 -62.3 8.5 21.8
3 ピクテ投信 ピクテ・グローバル・インカム株式F(毎月) 6,329.6 248.3 14.0 14.6
4 AM-One 新光 US-REITオープン《ゼウス》 6,074.0 -126.7 19.8 38.7
5 レオス ひふみプラス 6,038.1 -7.2 -10.2 91.5
6 大和投信 ダイワ・US-REIT・オープン(毎月)B(ヘッジ無) 5,468.7 -54.0 22.7 43.6
7 東京海上 東京海上・円資産バランスF(毎月)《円奏会》 5,396.6 157.3 1.9 17.2
8 日興AM ラサール・グローバルREITファンド(毎月) 5,142.7 -81.6 18.6 32.8
9 大和投信 ダイワファンドラップ 日本債券セレクト 5,104.6 0.7 1.8 8.3
10 野村AM 野村インド株投資 4,476.1 -28.4 0.5 73.9
11 三菱UFJ グローバル・ソブリン・オープン (毎月) 4,416.7 -61.6 2.4 7.6
12 日興AM グローバル・ロボティクス株式ファンド(年2) 4,401.8 -109.2 -0.7
13 日興AM グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年) 4,163.3 -134.1 -0.8
14 AM-One グローバル・ハイクオリティ成長株式F(ヘッジ無)《未来の世界》 3,939.2 -49.4 9.8
15 日興AM 財産3分法F(不動産・債券・株式)毎月 3,724.9 72.9 4.2 21.7
16 フィデリティ フィデリティ・日本成長株・ファンド 3,625.9 -20.2 -12.1 43.1
17 大和投信 ロボット・テクノロジー関連株F -ロボテック- 3,411.9 -126.6 1.6
18 大和投信 ダイワ米国リート・ファンド(毎月)ヘッジ無 3,287.5 -11.9 22.4 42.8
19 野村AM 野村外国債券インデックス(野村一任口座) 3,230.2 -22.4 2.7 8.9
20 大和投信 ダイワファンドラップ 日本株式セレクト 3,215.1 6.7 -9.0 41.1
21 三井住友トラスト J-REIT・リサーチ・オープン(毎月) 3,170.6 145.9 16.6 47.3
22 日興AM スマート・ファイブ(毎月) 3,045.2 23.7 3.5 17.5
23 野村AM 野村PIMCO・世界インカム戦略F A(ヘッジ有 年2) 2,997.5 -24.8 0.2
24 さわかみ さわかみファンド 2,942.8 -5.9 -7.1 40.4
25 ゴールドマン netWIN GS・インターネット戦略F B(ヘッジ無) 2,910.3 16.2 15.8 94.7
26 野村AM 野村 ファンドラップ外国債券B(ヘッジ無) 2,887.1 -27.2 2.6 11.4
27 岡三AM アジア・オセアニア好配当成長株Op(毎月) 2,844.3 -80.5 -2.1 13.9
28 三菱UFJ ワールド・リート・オープン(毎月) 2,806.8 -79.6 13.5 26.9
29 レッグ・メイソン LM・オーストラリア高配当株F(毎月) 2,786.1 -31.0 1.1 12.1
30 アライアンス AB米国成長株投信D毎月(ヘッジ無)予想分配金提示 2,766.7 13.5 18.0
31 野村AM 野村日本債券インデックス(野村一任口座) 2,753.5 -26.8 1.6 8.8
32 しんきん しんきんJリートオープン(毎月) 2,712.1 53.2 14.7 37.1
33 三井住友トラスト 次世代通信関連 世界株式戦略ファンド《THE 5G》 2,643.4 87.2 8.7
34 三井住友 グローバルAIファンド 2,569.2 -246.7 12.6
35 三井住友 日興FW・日本債券ファンド 2,492.4 33.1 1.7
36 大和投信 ハイグレード・オセアニア・ボンド・Op(毎月)《杏の実》 2,368.7 -48.3 1.0 -1.4
37 ゴールドマン GSグローバル・ビッグデータ投資戦略 B(ヘッジ無)《AIブレイン》 2,343.7 37.0 4.4
38 野村AM 野村 ファンドラップ日本株 2,325.6 -20.4 -7.0 46.2
39 AM-One 新興国ハイクオリティ成長株式ファンド《未来の世界(新興国)》 2,297.1 -139.4 4.1
40 日興AM インデックスファンド225 2,271.1 7.2 0.5 51.4
41 JPモルガン JPMベスト・インカム(毎月) 2,244.7 -11.8 1.3
42 BNYメロン モビリティ・イノベーションF 2,181.4 -113.3 -11.3
43 大和投信 ダイワ日本国債ファンド(毎月) 2,179.2 -44.4 0.9 5.4
44 大和投信 ダイワJ-REITオープン(毎月) 2,156.2 128.6 14.9 38.0
45 大和住銀 SMBCファンドラップ・日本債 2,119.1 -7.9 1.4 8.7
46 大和投信 ダイワファンドラップ 外国株式セレクト 2,060.6 -9.9 6.5 38.5
47 AM-One 日経225ノーロードオープン 2,059.1 21.2 0.2 50.2
48 AM-One DIAM世界リートインデックスファンド(毎月) 2,035.3 13.8 18.5 40.4
49 日興AM グローバル・フィンテック株式F 2,031.4 -68.8 11.2
50 アムンディ SMBC・アムンディ プロテクト&スイッチF《あんしんスイッチ》 1,969.6 -32.6 0.4

(データ出所:投信まとなび・投資信託事情)