運用会社別純資産総額（2019年3月）

投資信託全体の動向

投資信託協会が発表した投資信託概況によると、2019年3月は、投資信託業界全体（82社）で、契約型の公募投資信託の設定（販売）額は5兆2,557億円、解約額が5兆1,079億円、償還額が136億円で、差引き1,341億円の資金純増となりました。運用による純資産総額の増加は5,388億円で、純資産総額は前月末に比べ4,704億円増加し、月末には113兆769億円となりました。

（データ：投資信託協会）

運用会社別資金増減状況

運用会社別に見ると、資金増加額（設定額から解約額と償還額を足した額を差し引いた額=D）が最も大きかったのは野村アセットマネジメントで、増加額は約1,452億円でした。資金増加額が大きかった上位5社は次の通りです。なお、資金増加となったのは82社中38社でした。

運用会社名	設定額	解約額	償還額	資金増減額
野　村	1,601,862	1,455,688	925	145,249
日　興	1,004,723	938,553	87	66,082
三菱Ｕ国際	533,655	469,578	1,152	62,926
農中全共	60,902	1,547	0	59,355
三井住友ＴＡ	154,964	103,148	1,333	50,483

（単位：百万円）

一方、資金減少額が最も大きかった5社は次の通りです。資金減少額が最も大きかったのはアセットマネジメントOneで、減少額は約1,490億円でした。

運用会社名	設定額	解約額	償還額	資金減少額
ＡＭ－Ｏｎｅ	515,451	663,065	1,461	▲149,075
ＢＲＪ	49,431	151,573	0	▲102,142
三井住友	71,838	95,935	573	▲24,670
フィデリティ	33,217	53,988	0	▲20,771
大和住銀	23,528	43,231	0	▲19,703

(単位：百万円)

運用による資産増減状況

次に、最も注目される運用による資産の増減(F)を見ると、2019年3月には82社中61社で運用がプラスになりました。運用による増加が最も大きかった5社は次の通りです。運用額の大きな証券系・銀行系の大手運用会社が名を連ねています。

運用会社名	運用による資産増加額（単位：百万円）
ＡＭ－Ｏｎｅ	115,997
野　村	66,282
大　和	65,784
三菱Ｕ国際	55,564
日　興	49,493

（単位：百万円）

純資産総額の増減状況

次に純資産総額の前月比での増減を見ると、82社中49社で純資産総額が前月に比べて増加しました。純資産総額の増加率が最も大きかったのは、KDDIアセットマネジメントで、増加率は約50%でした。増加率上位5社は次の通りです。

運用会社名	純資産総額（単位：百万円）	増加率（前月比）
ＫＤＤＩ	105	+50.0%
農中全共	385,184	+20.3%
スカイオーシ	85,463	+13.7%
ＭＦＳ	874	+9.5%
ワイエムＡＭ	26,471	+7.3%

なお、2017年1月以降順調に純資産総額を伸ばしているレオス・キャピタルワークスの純資産総額は2019年3月には前月比で約0.3%（金額で約20億円）増加し、7,563億円になりました。全体の順位では18位を維持しました。

一方で、純資産総額が前月比で減少したのは33社でした。最も減少率が大きかったのはロボアドバイザーTHEO（テオ）を提供するお金のデザインで、減少率は9.0%でした。

運用会社名	純資産総額（単位：百万円）	減少率（前月比）
お金デザイン	1,445	-9.0%
マニュライフ	85,855	-8.4%
ＢＮＹＭ	369,113	-5.8%
ＢＲＪ	1,695,349	-5.6%
ＢＮＰパリバ	24,255	-4.9%