運用会社別純資産総額推移（2018年3月）

投資信託全体の動向

投資信託協会が発表した投資信託概況（2018年3月）によると、投資信託業界全体で、契約型公募投資信託の設定額が7兆2,023億円、解約額が5兆5,173億円、償還額が276億円で、差引き1兆6,574億円の資金純増となりました。

純資産総額は前月末に比べ3,714億円減少（うち、運用等による減少は1兆7,129億円）し、月末には109兆2,093億円となりました。

運用会社別資金増減状況

運用会社別に見ると、資金増加額（設定額から解約額と償還額を足した額を差し引いた額=D）が最も大きかったのは野村アセットマネジメントで、増加額は約5,290億円でした。資金増加額が大きかった上位5社は次のように大手運用会社が名を連ねました。なお、資金増加となったのは運用会社80社中51社でした。

	設定	解約	償還	資金増減
野　村	2,187,580	1,658,419	0	529,161
大　和	966,796	660,014	8	306,774
日　興	1,346,424	1,168,687	1,130	176,608
ＡＭ－Ｏｎｅ	816,205	680,434	1,453	134,318
三井住友	162,184	69,851	1,091	91,241

（単位：百万円）

一方、資金減少額が最も大きかった5社は次の通りです。資金減少額が最も大きかったのはフィデリティ投信で、減少額は約376億円でした。

運用会社名	設定額	解約額	償還額	資金減少額
フィデリティ	30,796	68,432	0	▲37,636
ゴールドマン	31,332	55,759	0	▲24,427
岡　三	100,588	108,586	0	▲7,998
ドイチェ	5,737	10,784	0	▲5,047
東京海上	21,007	25,177	0	▲4,171

(単位：百万円)

運用による資産増減状況

次に、最も注目される運用による資産増減(E)を見ると、2018年3月に運用がプラスとなったのは次の３社だけでした。

運用会社名	運用による資産増加額（単位：百万円）
ＣＡＭ	909
シンプレクス	56
鎌倉投信	4

一方、運用による損失額が最も大きかった5社は次の通りです。大手運用会社が名を連ねました。運用による損失額が最も大きかったのは野村アセットマネジメントで、損失額は約4,852億円でした。

運用会社名	運用による資産減少額（単位：百万円）
野　村	▲485,228
大　和	▲283,221
日　興	▲239,979
三菱Ｕ国際	▲150,366
ＡＭ－Ｏｎｅ	▲134,996

純資産総額の増減状況

次に純資産総額の前月比での増減率を見ると、前月比で純資産総額が増加した運用会社は80社中30社でした。

最も増加率が大きかったのは農林中金全共連アセットマネジメントで、前月比15.9%増加しました。また、増加率が最も大きかった5社は次の通りでした。

運用会社名	純資産総額（単位：百万円）	増加率（前月比）
農中全共	259,577	＋15.9%
マニュライフ	97,234	+9.7%
ＢＮＹＭ	430,494	+8.7%
ＣＡＭ	33,735	+7.9%
お金デザイン	124	+6.8%

レオス・キャピタルワークスの純資産総額の推移

なお、2017年を通じて好調を維持してきたレオス・キャピタルワークスの純資産総額は2018年3月も前月比約2.7%（金額で193億円）増加し、7,209億円に達しました。全体では前月と同じ19位でした。

一方で、純資産総額の減少率が最も大きかったのは、次の5社でした。

運用会社名	純資産総額（単位：百万円）	減少率（前月比）
リクソー投信	5,748	-16.6%
ＰＧＩＭ	13,649	-13.8%
ベイビュー	10,436	-7.9%
ＳＢＩボンド	3,393	-6.2%
レッグメイソ	730,272	-5.5%