運用会社別純資産総額（2018年10月）

投資信託全体の動向

投資信託協会が発表した投資信託概況（2018年10月）によると、投資信託業界全体（合計81社）で、契約型公募投資信託の設定額は7兆4,094億円、解約額は6兆2,069億円、償還額は272億円となり、差引き1兆1,754億円の資金純増が見られました。

（データ：契約型公募投資信託の純資産総額の推移、投資信託協会）

運用会社別資金増減状況

運用会社別に見ると、資金増加額（設定額から解約額と償還額を足した額を差し引いた額=D）が最も大きかったのは野村アセットマネジメントで、増加額は約5,539億円でした。資金増加額が大きかった上位5社は次の通りです。なお、資金増加となったのは運用会社81社中43社でした。

運用会社名	設定額	解約額	償還額	資金増減額
野村	2,362,800	1,802,695	6,131	553,973
BRJ	268,440	25,108	0	243,332
三菱UFJ国際	820,887	714,425	9,345	97,117
AM-One	767,550	714,378	855	52,317
三井住友TA	129,213	78,747	0	50,466

（単位：百万円）

一方、資金減少額が最も大きかった5社は次の通りです。資金減少額が最も大きかったのは日興アセットマネジメントで、減少額は約1,014億円でした。

運用会社名	設定額	解約額	償還額	資金減少額
日興	1,158,421	1,256,524	3,364	▲101,467
レッグメイソン	5,377	18,469	0	▲13,092
UBS	5,204	14,750	0	▲9,547
フィデリティ	50,125	59,444	0	▲9,319
キャピタル・インターナショナル	8,717	17,612	0	▲8,895

(単位：百万円)

運用による資産増減状況

次に、最も注目される運用等による増減(E)を見ると、2018年10月に運用等がプラスとなったのは81社中BNPパリバ・アセットマネジメント株式会社1社だけでした。BNPパリバの運用増減額は約9.8億円でした。

一方、運用による損失額が最も大きかった5社は次の通りです。運用による損失額が最も大きかったのは野村アセットマネジメントで、損失額は約2兆円でした。

運用会社名	運用による資産減少額（単位：百万円）
野村	▲2,027,814
大和	▲1,069,264
日興	▲1,068,653
三菱UFJ国際	▲557,728
AM-One	▲484,055

純資産総額の増減状況

次に純資産総額の前月比での増減を見ると、前月比で純資産総額が増加した運用会社は81社中12社でした。9月に第一号ファンドを設定したMFSインベストメント・マネジメント株式会社とKDDIアセットマネジメント株式会社を除くと、前月比での増加率が最も大きかった5社は次の通りでした。

運用会社名	純資産総額（単位：百万円）	増加率（前月比）
シンプレクス	163,603	+12.3%
GCI	17,056	+9.7%
BRJ	1,570,424	+8.7%
中銀AM	19,990	+8.4%
JP投信	206,109	+7.0%

なお、2017年を通じて好調を維持してきたレオス・キャピタルワークスの純資産総額は2018年10月に、前月比で約11%（金額で915億円）減少し、7,402億円になりました。これは2016年12月以来初めての前月比での減少でした。全体の順位は18位を維持しました。

純資産総額の前月比での減少率が最も大きかったのは、次の5社でした。最も減少率が大きかったのはベイビュー・アセット・マネジメントで減少率は−19.7%%でした。

運用会社名	純資産総額（単位：百万円）	減少率（前月比）
ベイビュー	7,786	-19.7%
リクソー投信	4,846	-15.1%
BNYメロン	378,312	-12.8%
CAM	30,536	-12.0%
レオス	740,250	-11.1%