運用会社別純資産総額（2017年8月）

投資信託全体の動向

投資信託協会が発表した2017年8月の投資信託概況によると、投資信託（契約型公募投資信託）の設定額が6兆6,840億円、解約額が5兆5,073億円、償還額が354億円で、差引き1兆1,415億円の資金純増となりました。

また、運用会社全社合計の純資産総額は、前月末に比べ5,941億円増加（うち、運用による減少5,474億円）し、月末には102兆6,318億円となり、3カ月連続で100兆円を超過しました。

運用会社別資金増減状況

運用会社別に見ると、資金増加額（設定額から解約額と償還額を足した額を差し引いた額=D）が最も大きかったのは野村アセットマネジメントで、増加額は約4,109億円でした。増加額が大きかった上位5社は次の通りです。なお、資金増加となったのは運用会社80社中52社でした。

運用会社名	設定額	解約額	償還額	資金増加額
野　村	2,113,933	1,702,995	16	410,922
日　興	1,196,947	1,035,185	2,379	159,382
大　和	981,299	841,625	0	139,674
ＡＭ－Ｏｎｅ	586,002	522,256	1,057	62,689
三菱Ｕ国際	652,877	578,551	25,247	49,079

（単位：百万円）

一方、資金減少額が最も大きかった5社は次の通りです。資金減少額が最も大きかったのはレッグメイソンで、約122億円の資金減少となりました。

運用会社名	設定額	解約額	償還額	資金減少額
レッグメイソン	10,617	22,849	0	▲ 12,232
岡　三	98,744	107,780	108	▲ 9,144
ドイチェ	10,597	16,463	0	▲ 5,866
ＵＢＳ	9,374	14,516	0	▲ 5,142
パインブリッジ	4,991	7,525	0	▲ 2,534

運用による資産増減状況

次に、最も注目される運用による資産増減(E)を見ると、8月の運用がプラス（運用益）となったのは、運用会社80社中33社でした。運用による資産増加額が最も大きかったのはレオス・キャピタルワークスで、増加額は約76億円でした。運用による資産増加額が最も大きかった5社は次の通りです。

運用会社名	運用による資産増加額（単位：百万円）
レオス	7,679
ＨＳＢＣ	4,473
ピクテ	4,080
いちよしＡＭ	2,154
スパークス	2,128

一方、運用による損失額が最も大きかった5社は次の通りで、大手運用会社が並びました。前月比での運用損失額が最も大きかったのは野村アセットマネジメント投信で、損失額は約1,180億円でした。

運用会社名	運用による資産減少額（単位：百万円）
野　村	▲ 118,066
大　和	▲ 85,309
日　興	▲ 82,055
ＡＭ－Ｏｎｅ	▲ 71,129
三菱Ｕ国際	▲ 45,048

純資産総額の増減状況

次に純資産総額の前月比での増減率を見ると、前月比で純資産総額が増加した運用会社は80社中48社でした。

運用が開始されたばかりで純資産総額が小さいトラノテック投信投資顧問とお金のデザインを除くと、最も増加率が大きかったのはJP投信で、増加率は約21.8％でした。また、増加率が最も大きかった5社は次の通りでした。レオス・キャピタルワークスは、2017年2月以降、急速に純資産総額を伸ばし続けています。

運用会社名	純資産総額（単位：百万円）	増加率（前月比）
ＪＰ投信	47,769	21.8%
キャピタル・インターナショナル	238,587	18.8%
ちばぎんＡＭ	30,450	13.2%
レオス	341,337	12.5%
りそなＡＭ	174,195	10.3%