運用会社別純資産総額（2017年1月）

投資信託全体の動向

投資信託協会が発表した2017年1月の投資信託概況によると、1月の投資信託の設定額は7兆2,044億円、解約額は5兆9,762億円、差引き1兆1,866億円の資金純増となりました。純資産総額は前月末に比べ7,496億円増加（うち、運用等による減少4,370億円）し、1月末には97兆3,911億円となりました。

運用会社別資金増減状況

運用会社別に見ると、資金増加額（設定額から解約額と償還額を足した額を差し引いた額=D）が最も大きかった上位5社は次のとおりです。なお、資金増となったのは全80社中36社でした。上位4社に大手運用会社が並ぶ中、純資産総額で18位のレッグメイソンへの資金流入が目立ちます。同社は2016年12月にも資金増加額で5位にランクインしています。

運用会社名	資金増加額（単位：百万円）
野　村	467,373
日　興	228,034
大　和	213,239
三菱UFJ国際	168,406
レッグメイソン	54,928

一方、資金減少額が最も大きかった5社は次の通りでした。資金減少額が最も大きかったのはアムンディ・ジャパンで、設定が約227億円あったものの、解約が約399億円となったため、差引約171億円の資金減少となりました。

運用会社名	資金減少額（単位：百万円）
アムンディ	▲17,166
大和住銀	▲15,320
フィデリティ	▲13,730
パインブリッジ	▲12,518
損保ジャパン日本興亜	▲8,466

運用による資産増減状況

次に、最も注目される運用による資産増減(E)を見ると、運用会社80社中運用がプラス（運用益）だったのは41社だけでした。運用による資産増加額が最も大きかった5社は次の通りです。

運用会社名	運用による資産増加額（単位：百万円）
大和住銀	17,785
HSBC	9,376
JPモルガン	6,151
イーストスプリング	4,695
UBS	3,954

一方、最も運用による損失額が大きかった5社は次の通りです。前月比での損失額が最も大きかったのはアセットマネジメントOneで、損失額は約877億円でした。

運用会社名	運用による資産減少額（単位：百万円）
アセットマネジメントOne	▲87,700
三菱UFJ国際	▲79,445
フィデリティ	▲78,372
日興	▲76,129
大和	▲48,055

純資産総額の増減状況

次に純資産総額の前月比での増減率を見ると、前月比で純資産総額が増加したのは80社中40社でした。最も増加率が大きかったのは次の5社でした。マネックス・セゾン・バンガードが2016年12月に続き1位となりました。マネックス・セゾン・バンガード投資顧問株式会社は、マネックスグループ株式会社、株式会社クレディセゾン、バンガード・グループの合弁により2015年8月に設立された運用会社で、ロボ・アドバイザーによる個人向けの投資一任運用サービス「MSV LIFE」を提供しています。

運用会社名	純資産総額（単位：百万円）	増加率（前月比）
マネックス・セゾン・バンガード	496	+60.5%
キャピタル・インターナショナル	71,382	+13.8%
ファイブスター	4,828	+11.3%
GCI	1,493	+10.6%
ポートフォリア	11,410	+7.2%

一方で、純資産総額の減少率が最も大きかったのは、次の5社でした。

運用会社名	純資産総額（単位：百万円）	減少率（前月比）
トラノテック	573	▲52.7%
日本アジア	15,243	▲6.7%
りそなＡＭ	36,703	▲4.2%
ＮＮ	28,214	▲3.5%
フランクリン	42,451	▲3.5%