運用会社別純資産総額（2017年5月）

投資信託全体の動向

投資信託協会が発表した2017年5月の投資信託概況によると、投資信託（契約型公募投資信託）の設定額（投信会社80社の合計）は6兆5,770億円、解約額が6兆2,767億円、償還額が255億円で、差引き2,748億円の資金純増となりました。

運用会社全社合計の純資産総額は前月末に比べ9,926億円増加（うち、運用等による増加7,178億円）し、月末には99兆8,279億円となりました。

運用会社別の資金増減状況

運用会社別に見ると、資金増加額（設定額から解約額と償還額を足した額を差し引いた額=D）が最も大きかったのは日興アセットマネジメントで、資金増加額は約1,600億円でした。増加額が大きかった上位5社は次の通りです。なお、資金増加となったのは運用会社80社中34社でした。

運用会社名	資金増加額（単位：百万円）
日　興	160,084
野　村	105,313
ＢＲＪ	72,743
大　和	65,277
レッグメイソン	54,007

一方、資金減少額が最も大きかった5社は次の通りです。資金減少額が最も大きかったのはアセットマネジメントOneで、設定が約5,622億円あったものの、解約が約6,567億円、償還が4億円となったため、差引約949億円の資金減少となりました。

運用会社名	資金減少額（単位：百万円）
ＡＭ－Ｏｎｅ	▲ 94,938
三井住友	▲ 25,428
フィデリティ	▲ 19,427
三菱UFJ国際	▲ 14,169
ＪＰモルガン	▲ 10,945

運用による資産増減状況

次に、最も注目される運用による資産増減(E)を見ると、5月の運用がプラス（運用益）となったのは、運用会社80社中61社でした。運用による資産増加額が最も大きかった5社は次の通りです。

運用会社名	運用による資産増加額（単位：百万円）
野　村	320,007
大　和	109,036
日　興	108,827
三菱UFJ国際	65,664
三井住友	23,131

一方、運用による損失額が最も大きかった5社は次の通りです。前月比での運用損失額が最も大きかったのはレッグメイソンで、損失額は約253億円でした。

運用会社名	運用による資産減少額（単位：百万円）
レッグメイソン	▲ 25,332
フィデリティ	▲ 11,891
ゴールドマン	▲ 11,480
ドイチェ	▲ 2,143
Ｔ＆Ｄ	▲ 1,769

純資産総額の増減状況

次に純資産総額の前月比での増減率を見ると、前月比で純資産総額が増加した運用会社は80社中44社でした。

運用が開始されたばかりで純資産総額が小さいトラノテック投信投資顧問とお金のデザインを除くと、最も増加率が大きかったのはレオス・キャピタルワークスで、増加率は約14％でした。また、増加率が最も大きかった5社は次の通りでした。

運用会社名	純資産総額（単位：百万円）	増加率（前月比）
レオス・キャピタルワークス	232,454	14.4％
マネックス・セゾン・バンガード	1,610	10.8％
ブラックロック・ジャパン	915,785	10.6％
ポートフォリア	15,471	9.8％
いちよしＡＭ	146,425	9.4％

一方で、純資産総額の減少率が最も大きかったのは、次の5社でした。

運用会社名	純資産総額（単位：百万円）	減少率（前月比）
ＢＮＰパリバ	36,125	－14.2%
リクソー投信	11,971	－9%
ちばぎんＡＭ	23,115	－7.53%
中銀ＡＭ	14,010	－7.1%
アストマクス	51,198	－6.2%