運用会社別純資産総額推移（2018年2月）

投資信託全体の動向

投資信託協会が発表した投資信託概況（2018年2月）によると、投資信託業界全体において、契約型公募投資信託の設定額は7兆2,750億円、解約額が6兆5,023億円、償還額が265億円で、差引き7,463億円の資金純増となりました。

純資産総額は前月末に比べ2兆9,903億円減少（うち、運用等減3兆4,271億円）し、月末には109兆5,807億円となりました。

運用会社別資金増減状況

運用会社別に見ると、資金増加額（設定額から解約額と償還額を足した額を差し引いた額=D）が最も大きかったのは野村アセットマネジメントで、増加額は約2,980億円でした。資金増加額が大きかった上位5社は次の通りです。なお、資金増加となったのは運用会社80社中53社でした。

	設定	解約	償還	資金増減
野　村	2,321,222	2,020,843	2,302	298,077
大　和	878,914	747,280	6,061	125,572
日　興	1,435,092	1,335,908	799	98,384
ＢＮＹＭ	87,465	3,564	540	83,361
大和住銀	94,399	42,471	0	51,928

（単位：百万円）

一方、資金減少額が最も大きかった5社は次の通りです。資金減少額が最も大きかったのは三菱UFJ国際投信で、減少額は約1,638億円でした。

運用会社名	設定額	解約額	償還額	資金減少額
三菱UFJ国際	651,605	813,888	1,575	▲ 163,858
フィデリティ	39,840	72,907	0	▲ 33,067
岡　三	99,112	122,496	2,468	▲ 25,853
ゴールドマン	33,282	50,879	0	▲ 17,598
レッグメイソン	5,352	21,310	0	▲ 15,958

(単位：百万円)

運用による資産増減状況

次に、最も注目される運用による資産増減(E)を見ると、2018年2月は全ての運用会社の運用がマイナスとなりました。

運用による損失額が最も大きかった5社は次の通りです。大手運用会社が名を連ねました。運用損失額が最も大きかったのは野村アセットマネジメントで、損失額は約8,884億円でした。

運用会社名	運用による資産減少額（単位：百万円）
野　村	▲ 888,434
大　和	▲ 570,828
日　興	▲ 487,590
三菱UFJ国際	▲ 327,930
ＡＭ－Ｏｎｅ	▲ 307,934

純資産総額の増減状況

次に純資産総額の前月比での増減率を見ると、前月比で純資産総額が増加した運用会社は80社中23社でした。

最も増加率が大きかったのはBNYメロン・アセット・マネジメントで、前月比23%増加しました。また、増加率が最も大きかった5社は次の通りでした。

運用会社名	純資産総額（単位：百万円）	増加率（前月比）
ＢＮＹＭ	395,966	＋23.0%
お金のデザイン	115	+11.6%
ベイビュー	11,324	+10.0%
ＪＰ投信	105,491	+6.9%
ＭＳＶＩＰ	3,619	+6.4%

なお、2017年を通じて好調を維持してきたレオス・キャピタルワークスの純資産総額は2018年2月も好調な伸びを示しました。同社の純資産総額は前月比約3.3%（金額で２２７億円）増加し、7,015億円に達しました。全体では前月の20位から19位に上がりました。

レオス・キャピタルワークスの純資産総額の推移

一方で、純資産総額の減少率が最も大きかったのは、次の5社でした。

運用会社名	純資産総額（単位：百万円）	減少率（前月比）
ピムコ	2,321	-19.8%
リクソー投信	6,890	-11.8%
ＪＡＡＭ	3,537	-10.5%
レッグメイソン	772,738	-7.1%
岡　三	1,154,556	-6.1%